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注意!バイトをLINEでやめることにはデメリットがたくさんある

バイトをLINEでやめることを考えている人は、まずリスクやデメリットなどに注意する必要があります。LINEでやめることにはデメリットが多く、結論から言えばあまり好ましいことではありません。

ですがどうしても直接言うのは嫌だ、なんとかLINEで伝えられないものか……と感じている人も多いでしょう。自分の性格的に伝えられないという人もいれば、バイト先の店長が怖くてLINEでないとやめたいと言える気がしない…と思っている人もいるかもしれません。

そこで今回は、バイトをLINEでやめることのデメリットについて詳しく解説していきたいと思います。

バイトをLINEでやめることは可能なの?

バイトをやめるときは、直接責任者にやめたいと伝えるのが一般的です。LINEでやめたいと感じるとき気になるのは、そもそもLINEでやめることはできるのかということでしょう。

まずは、バイトをLINEでやめることは可能なのかどうかを考えてみましょう。

可能か不可能かと言われればLINEでやめることは可能

可能か不可能かと言われれば、LINEでバイトをやめること自体は可能です。

確かに直接話をしてやめる意思を責任者に伝えるのが一般的ではありますが、実際に明確に決まりがあるわけではありません。「直接会って伝えなければならない」と就業規則で決めているバイト先があるなら話は別ですが、このあたりのルールについては明言していない会社も多いです。

そのためルール上は、LINEでやめることを伝えても問題はないのです。ただ、問題となってくるのはマナーや礼儀の部分です。

デメリット・リスクは多いためあまり好ましくはない

最初でもお伝えしているように、LINEでバイトをやめることはあまり好ましいことではありません。「LINEでやめてはいけない」とルールが細かく決まっているわけではありませんが、印象が良くないのは確かです。

その他のデメリットやリスクについては詳しく後述していきますが、LINEでやめることは実は意外とデメリットも多いもの。気軽にやめたつもりが、後になってトラブルにつながることも考えられるでしょう。

LINEでバイトをやめるときは、必ず本当にLINEでいいのかをよく考える必要があります。

LINEでバイトをやめるのはあり?そんな心理になる理由とは

そもそもLINEでバイトをやめたい心理になるのはなぜなのでしょうか。LINEでバイトをやめたいと感じる理由・心理について考えてみましょう。

性格的にやめると伝えるのが気まずい

性格的にどうしても物事をはっきり伝えることができないという人は、直接話をするのを避けたい心理から、「なんとかLINEでやめることを伝えられないものか……」と考えてしまうところがあります。

確かに、やめたいと言えば、人員が欠けることでバイト先には迷惑をかけることになるかもしれません。それを気にしてしまい、なかなかやめると言い出せない人は多いものです。

職場環境が悪くやめたいと言っても引き止められそう

職場環境が悪いせいで、直接言うのではなくLINEでやめたくなる心理になる場合もあります。

ありがちなのは、人手不足で引き止められてしまうことです。人手不足の職場は、少しでもバイトや社員が欠けることを嫌うため、退職しようとする人のことは強引に引き止めようとします。

その他、店長や他社員のパワハラやモラハラなどが横行しているような職場は、なかなかバイトが上の人間に発言することができないことも多いです。そんなおびえの心理から、バイトを辞める際にLINEで伝えることを選んでしまいたくなる人はたくさんいます。

店長とよくLINEするため退職の連絡をしても問題ないと感じる

普段から店長などの責任者とよくLINEをしていて、横目線で喋れるような関係を築けていれば、なんとなくいつも話すノリで、LINEでやめることを切り出しても問題ないのではないかと感じるかもしれません。

普段からLINEでバイトの悩み相談なども聞いてもらえる、という人もいるでしょう。そうなれば確かに、やめるときの相談もLINEでしても問題ないだろうという判断に至るのも、不思議ではないかもしれません。

バイトをLINEでやめるデメリットとは?

ではここからは、バイトをLINEでやめるデメリットについて見てみましょう。バイトをLINEでやめることには、実は以下のようなデメリットやリスクがあるため注意が必要です。

マナー・常識・礼儀を疑われる

まず一番のデメリットとして考えられるのは、マナーや常識、礼儀を疑われてしまうことです。一般的には、直接会って辞めることを伝えるのがやめるときのマナーとされています。だからこそ、LINEで「やめさせていただきます」と連絡してしまうと、常識外れで失礼な行為だと思われてしまうことは必至でしょう。

結果としてやめることにはなったとしても、その後のイメージが良いものではなくなってしまうことは確かです。礼儀のなってない人と思われたり、いい大人なのに子供っぽい人と思われたりする可能性があります。

直接伝えるより引き止められやすい

LINEでやめることを伝えてしまうと、結果として直接伝えるより引き止められやすい部分があるのも事実です。LINEという気軽な手段での連絡だからこそ、「真剣に伝えてきていない=本気でやめようとしていない」ととらえられる可能性があるからでしょう。

どうせ本気でやめようとはしていないのだから、引き止めることもできるだろうとバイト先には感じられてしまうのです。もちろん場合によっては、直接言ったとしても引き止められてしまうケースはありますが、LINEは意外と気軽に退職の意向を伝えられるものではないということを覚えておきましょう。

特に、バイトをやめる際に引き止められるかもしれないことを懸念している人は、引き止めを回避するためにはLINEよりも直接伝えた方が効果的かもしれません。

結局「直接話しに来て」と言われることが多い

LINEでやめることを考えている人は、最終的に、LINEでやめることを伝えた意味がなくなるかもしれないことを認識として覚えておきましょう。

つまり、最終的には責任者に「直接話に来て。LINEでこういう話はできないから」と言われる可能性があるということです。そもそもやめるときには、引き継ぎや借りていたものの返却の流れ、やめる前に済ませておく各種手続きなど、いろいろな共有事項が必要になってきます。

そういった話をするうえでも、直接伝えることは大事なのです。LINEでは共有事項も伝えにくいですし、何か誤解があっては問題でしょう。そのためLINEでやめると連絡されても、最終的には「会社(店)に来てね」とうながす責任者は多いです。

つまりLINEで連絡してバイトをやめることは、実際のところうまくいきにくいのです。結局バイト先には呼び出されることになるため、バイトをやめるなら直接伝えた方が二度手間にならずに済みます。

バイトをLINEでやめるつもりの人におすすめなのは

ですがそうはいっても、「やっぱり引き止めや脅しが怖くて、LINEじゃないとやめると言えない気がする……」と悩んでいる人も多いでしょう。ブラックなバイト先では、確かにやめる際にバイトに対して、責任者が賠償金や違約金を請求するなどのひどい行為をはたらく場合があります。

そうなると確かに、直接バイトをやめるとは言いにくいものです。LINEなら顔を合わせずに済むし、やめると言えそうな気がする……と思う人もいるでしょう。ですがLINEでバイトをやめるといろいろと大きなトラブルになる可能性もあるため、まずは以下の対処法をチェックしてみてください。

退職のルールをあらかじめ知っておけば怖くない

ブラックなバイト先をやめるのに、LINEでなければうまくやめられなさそうに感じている人も多いかもしれませんが、実際のところはそこまで深刻に考える必要はありません。

そもそも退職のルールに従ってやめることを伝えれば、こちらには何の非もない状態になるからです。まずはバイト先の就業規則を確認し、やめるときはいつまでにその意向を伝えれば良いのかをチェックしておきましょう。そのタイミングのルールを守ってやめると伝えれば、何も怖くありません。引き止められたとしても応じる必要はなく、自分の意思一つでやめることができます。

就業規則がない場合や、やめるタイミングについて何も書かれていないときなどは、2週間前までの申告を目安にしましょう。これは、民法で2週間前までなら退職できると決まっているからです。

このように、退職するときのルールをしっかり守ってさえいれば、こちらは何も悪くない状態になります。引き止められたとしても、「〇月末でやめます」の一言でこちらはバイトをやめることができるため、気にせずやめれば問題ないのです。

やめることに悩んでいるなら退職代行を利用する

どうしてもうまくやめられない、強引な引き止めに遭って逆らうことができない……と困っているときは、退職代行を利用してやめるようにするのもおすすめです。やめたいのにやめられない……そんなブラックバイトに悩んでいる人や、もしくはどうしても気まずくてやめることができない……と困っている人には特におすすめです。

退職代行を利用すれば、バイト先には自分からは一切連絡する必要がなくなります。退職代行とはLINEでやり取りするだけで簡単に手続きを済ませることができます。その後バイト先には退職届を郵送したり借りていたものを送って返却したりする必要がありますが、基本的にバイト先と直接話すようなことはありません。

LINEでもうまくやめられそうにない、でも直接話すのもどうしても難しい……というときは、退職代行を利用してやめることをぜひ考えておきましょう。

まとめ

LINEでバイトをやめることは、あまり好ましいことではありません。LINEでバイトをやめてはいけないという具体的な決まりがあるわけではありませんが、印象が悪くなるなどのデメリットは多いものです。また、結局呼び出されることが多いなどの点も心得ておく必要があるでしょう。

バイトをやめる際にLINEで連絡することを考えているなら、まずは退職のルールをよく理解するようにしてください。退職のルールさえ守っていれば自分の退職したい意思は正当なものになるため、基本的には何も怖くないはずです。