「転職したばかりだけど社風が合わないから退職したい」
「すぐ辞めたらどのようなリスクがあるの?」
このような悩みを抱えている方もいると思います。
そこで今回は、転職後すぐに退職するとどういったリスクがあるのか、そもそも退職できるのかなどについて説明していきます。
目次
転職後すぐに退職するべきケースとは?
転職後すぐに会社を辞めてもいいケースは以下の通りです。
人間関係の改善を見込めない
仕事を考えるとうつ気味になる
社風が合わなかった
このように、自分ではどうすることもできない場合はすぐに辞めてもいいでしょう。
人間関係の改善を見込めない
どの会社においても人間関係のトラブルは付き物です。気が合わない・理不尽な扱いを受けるなど人間関係が悪いと仕事もはかどらず、支障をきたしてしまう可能性があります。
こういった場合は、転職後であっても会社を辞める十分な理由といえます。
ただし、異動などで人間関係を改善できるのであれば、人事に相談して配置を変更してもらいましょう。
仕事を考えるとうつ気味になる
仕事を考えるだけで倦怠感や脱力感があるといった場合は、うつ病やうつ病予備軍の可能性があります。
うつ病になってしまうと、コミュニケーション能力に影響が出てしまい仕事に支障をきたすこともあります。うつ病になってしまうと、すぐに改善することは難しいため症状が重くなる前に辞めることを伝えましょう。
会社によっては休職などを提案してくるところもありますが、辞める意思が固いのであれば、はっきり断りましょう。
社風が自分に合わなかった
入社前に調べれば、簡単に希望会社の社風を把握することはできるため、大きなズレは比較的少ないと思います。
とはいえ、業績が悪くなってしまったり会社の統合で社風が激変したりする可能性もあり、そうなってしまっては想像していた会社をは異なってしまう場合もあります。
このようなケースでは自分の能力だけではどうすることもできませんので、転職後すぐであったとしても辞めるべきといえるでしょう。
転職後すぐ退職するリスクとは?
転職してからすぐ会社を辞めるリスクは以下の通りです。
円満退職できない
収入がない期間ができる
このようなリスクを踏まえた上で、会社を辞めるかそのまま働くか考えましょう。
円満退職できない
転職後すぐに辞めてしまうと円満退職できない可能性が高くなってしまいます。
会社はコストかけて採用しているため、すぐに辞められると採用にかかったコストが無駄になってしまうため印象が悪くなってしまいます。
同じ職種や業界への転職を考えている方もいると思いますが、そういった場合は噂が広がりやすい傾向があるため転職先を見つけることが大変困難になる可能性もあります。
そのため、やむを得ない事情がない限り信頼関係などを気づいて、良好な人間関係の状態で円満に辞めるようにしましょう。
収入がない期間ができる
転職を考えている場合、すぐに転職先が見つかるとは限りません。そのため、収入がない期間ができるケースもあります。
転職先がなかなか決まらず、無職の期間が長くなればなるほど生活は苦しくなります。さらに精神的にも追い詰められるため、かなりのストレスとなってしまいます。
そのため、転職しようと決断したとしても、次の転職先から内定を貰うまでは現職を辞めないことをおすすめします。
転職後すぐに退職・転職できるの?パターン別に紹介!
転職後すぐに転職しようと考えている場合、新卒・第二新卒・中途入社など人によっては気をつけなければなりません。
そこで、どのような違いがあるのかそれぞれの立場について説明していきます。
新卒の場合、入社から3年未満に会社を辞めれば「第二新卒」として扱われるため、転職しにくいということはあまりありません。
ただし、明確な目標・目的もなく会社を辞めてしまうと辞め癖・逃げ癖がついてしまうことも考えられます。転職回数が増えれば増えるほど転職の際に不利になりますので気をつけましょう。
第二新卒の場合
第二新卒は、中途採用担当者の約6割が積極的に採用したいというほど需要が高いです。
新卒と比較して、研修に時間がかからないことや早期の活躍が見込めるため需要が高く、また長期間活躍を期待できることや会社に馴染むのが早いため積極的に採用している会社が多いようです。
中途採用の場合
中途入社の方はこれまでの転職の回数に注意しましょう。1〜2回であれば、気にしない採用担当者も多いようですが、3回以上など転職が多いと悪い印象を与えてしまうので気をつけましょう。
もし転職した回数が多い場合にはキャリアアップなど、ポジティブな理由を伝えると良いでしょう。
試用期間の場合
試用期間中の転職は、「入社してもまた転職されるのではないか」と思われやすいため、試用期間中に転職することはかなりリスクが高いです。
とはいえ、パワハラ・モラハラといたやむを得ない事情がある場合は我慢せずに辞めても問題ありません。
転職後すぐに退職しないためのポイントとは?
転職後、すぐに辞めたいとならないように以下のポイントを抑えた転職活動を行うようにしましょう。
目的を明確にする
情報収集をしっかり行う
それぞれについて詳しく説明します。
目的を明確にする
転職するという考えに至る理由は以下の通りです。。
給与が低くて不満だったから給与が良い会社に転職したい
人間関係に不満があったから人間関係の良い会社に転職したい
上司がパワハラ・モラハラだったからまともな会社に転職したい
仕事がつまらなかったからやりがいのある仕事に就くために転職したい
このように人によって理由はさまざまですが、現職に対して感じている不満を改善するために転職を考えます。
自分はなぜ転職したいと考えているのか、何を改善するために転職したいのか目的をしっかり把握して、今感じている不満を改善できる会社をどのようなものなのか考えましょう。
このように、自分の考えや気持ちを整理することで求人を探す際、自分と相性の良い会社を見つけることができます。
情報収集をしっかり行う
インターネットを活用したり企業研究を行うことによって、希望会社の特徴や社風といった情報収集をすることで入社後のギャップを減らすことができます。
また、転職エージェントなどを利用するとより詳しい情報を得ることができるため、できる限りギャップを減らしたいと考えているのであれば利用を検討してみてください。
転職後すぐに退職・転職する際の手続きや流れを紹介
転職を考えている場合、会社を辞める手続きは転職先が決定してからにしましょう。
転職先が決定していないのにも関わらず会社を辞めてしまうと、金銭面などに理由により精神的に不安定になります。
そのような状態ですと、焦ってしまい適した会社に転職できず、また転職することになってしまう可能性があります。
そのため、会社を辞める際は余裕のある状態で行いましょう。
2ヶ月前に辞める旨を伝える
円満に会社を辞めるためには、引き継ぎや繁忙期を避けるなど会社の事情も考えながら準備をする必要があります。
会社を辞める旨を伝えるのは基本的に直属の上司で、2ヶ月前など早めに伝えることによってスムーズに手続きをすすめることができます。
この際、直属の上司に伝える前に同僚・先輩・部下に伝えないように注意しましょう。
業務の引き継ぎや退職届を提出する
退職日が決定したら1ヶ月前に、直属の上司に退職届を提出しましょう。
会社によっては退職届の書式が定めてありますので、事前にチェックしておきましょう。
退職届を提出し無事に受理されたら業務の引き継ぎをスタートさせます。業務の引き継ぎ完了日を退職日の3日前に設定して、それまでに完了するようにスケジュールを組みましょう。
後任者が問題なく業務ができるように口頭やマニュアルを作成すると良いでしょう。
取引先への挨拶
お世話になった取引先に、会社を辞める2週間前には挨拶に行きましょう。挨拶不要という意向を示す会社もありますので、そういった場合には会社の指示に従いましょう。
取引先によっては退職理由や転職先を尋ねられる場合もあります。その際には具体的なことは話さずに「落ち着いたら報告します」など、うまく対応しましょう。
また、挨拶には後任者と一緒に行き、今後の業務がスムーズに行えるようにすると良いでしょう。
挨拶状を用意する
仕事でお世話になった方に送る挨拶状を準備しましょう。現在関係のある方だけではなく、全ての関係者に送るように準備する必要があります。
最近ではメールが主流となっていますが、失礼と思う方もいます。そういった方や特にお世話になった方には挨拶状で謝意を伝えると良いでしょう。
失業保険の申請は検討
会社を辞めてすぐに転職を考えている場合、失業保険の申請は控えましょう。
失業保険は、一度申請申請してしまうと加入期間がリセットされてしまうゼロになってしまいます。
2年や3年の加入期間があっても一度申請すると加入期間がゼロからの再スタートです。失業保険は加入期間に応じて支給される金額が高くなるため、すぐに転職しようと考えているのであれば、申請を出さずに加入期間を伸ばすことも視野に入れると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した要点をまとめると以下のようになります。
転職後すぐでも退職・転職することができる
人によっては転職活動が困難になる
転職失敗を防ぐには情報収集をしっかり行う
円満に辞めたいのなら2ヶ月前に意思表示する
転職後すぐに会社を辞めてしまうと、さまざまなリスクがあります。会社を辞めた後に転職しようと考えているのであれば、すぐに辞めるという決断をするのではなくしっかり考えましょう。
考えた結果、自分ではどうすることもできないことであれば会社の指示に従って辞める手続きを行ってください。