ニートの状態になってしまった人が就職し、社会復帰を目指す場合に直面するのが、履歴書に現れる空白期間をニートとしてどう書くのがベストかという点です。
ニートとして社会から離脱していた時期はあったものの、やはりもう一度頑張ろうと奮起し、採用を勝ち取るためのポイントについて紹介します。
目次
履歴書に空白期間のあるニートは正直に書くべき?
履歴書に空白期間のあるニートは、できることならニートである自分を隠して履歴書を作り、面接に臨みたいと思うでしょうが、残念ながらニート状態から生まれる履歴書の空白期間をごまかすことはできません。
そこで履歴書に空白期間のあるニートは、どこまで正直に書くべきなのかについて解説しますね。
職歴の書き方は?
履歴書の職歴は、空白期間からニートの状態だったことが採用担当者にもわかってしまいます。
空白期間をできるだけ短くするように、仕事についていた期間をごまかして書いたり、就いたことのない仕事を書くのはやめましょう。
ここは素直に、正しい職歴を正直に記入するようにしましょう。
ただし、職歴は正社員に限らず、アルバイトや派遣社員、契約社員など雇用形態や期間に関わらず書けるものがあれば、積極的に書いていくのがポイントです。
志望動機はどう書くのがベスト?
志望動機は、履歴書に空白期間のあるニートにとってはとても大切な項目としてしっかりと書くようにしましょう。
ただ、「御社の事業内容に興味があって。」「御社の社風が自分にあっていると思ったので。」というような漠然としていて、お手本のような志望動機では、書類選考の時点で落とされれてしまう可能性が高いです。
まず応募する会社の情報をリサーチし、どの部分に興味を持ったのか、働いてみたいと思ったのかを考え書くようにしましょう。
履歴書に空白期間のあるニートの理由はどう書く?
履歴書に空白期間のあるニートの印象を少しでも採用担当者に良いものにする方法について具体例をあげて解説していきますね。
履歴書に書く空白期間のあるニートの理由と書き方①病気療養中で働くことができなかった
病気療養中で働くことができなかったということを履歴書に書く場合は、
・体調を崩して通院または、入院していた期間があり働くことが困難だったこと
・体調も回復し1日でも早く社会復帰してまた元気に働きたいと思っていること
・もしも採用となった場合、体調面での心配はないこと
この3点を簡潔に記入し、面接の席で質問された場合にも、しっかり答えられるようにしておきましょう。
履歴書に書く空白期間のあるニートの理由と書き方②自分探しをしていた
自分探しをしていたようなことを記載する場合は、
・以前働いていた仕事内容が自分にあっていなかったこと
・自分が何に向いていてどんな仕事をしたいのかを考える時間が必要だったこと
・自分のやりたいこと、自分の向いていることを見つけたこと
などをわかりやすく記載し、採用となった場合には「自分探し」の経験が必ず仕事に活かせるということをアピールするようにしましょう。
履歴書に書く空白期間のあるニートの理由と書き方③働く必要がなかった
「働く必要がなかった。」ということを記載する場合は、「自分探しをするための期間」という理由と同じような表現方法で記載することをおすすめします。
ただ単に「働く必要がありませんでした。」では、採用担当者からは良い印象を与えることはできません。
どんな仕事に向いているのか、何をやりたいのかを考える時間がほしくて、ある程度の貯金をして前職を退職し、空白の期間がほしかった。
というように前向きな空白期間だったことを書くようにしましょう。
履歴書に書く空白期間のあるニートの理由と書き方④働きたくなかった
履歴書に書く空白期間の理由で「働きたくなかった。」とニートならではの思いを素直に書いてはいけません。
「働きたくなかった。」と表現するのではなく、前職の仕事が過酷で肉体的にも精神的にも疲弊してしまい、休息が必要だったこと、休息したことで改めてどんな仕事に挑戦したいのかが明確になったこと。
というように、次のステップにいくための空白期間であったことを伝えるようにしましょう。
履歴書に空白期間のあるニートがやりがちなこと
履歴書に空白期間のあるニートがやりがちなことは、どの空白期間のあるニートの人でも「このくらいはいいかな。」「きっとバレないだろう。」とついやってしまいがちなことです。
しかし、それは万が一バレてしまった場合、採用になることはありませんし、もしも採用となった場合でも、嘘をつき続けなければならないことなので注意が必要です。
履歴書の空白期間を埋めたくて働いていないのに働いていたと嘘をつく
履歴書の空白期間からニートであることを知られたくないという思いから、働いていないのに働いていたと嘘の勤務先や勤務期間を記載する人がいます。
たった1日でも働いたというのなら話は別ですが、そうではない場合は犯罪になるのでやめましょう。
履歴書の空白期間を埋めたくて勤務経験のある会社の勤続年数を長く書いてしまう
履歴書の空白期間を少しでも短くしたいという思いから、勤務経験のある会社の勤続年数を水増しして長く書いてしまう人もいます。
勤続年数を長く書いてしまった場合、雇用保険などから嘘をついていたことがバレてしまう可能性が高く、せっかく決まった採用が取り消しになるケースもゼロではありませんので、リスクを犯してまで嘘をつくのはやめましょう。
履歴書の空白期間を埋めたくて病気だった、介護していたと働けない理由を書いてしまった
自分自身が病気だったり、身内を介護していたから働くことができなかったという履歴書の空白期間を埋める理由として嘘をつきやすいと思います。
嘘も方便という言葉もあるくらいですから、絶対に嘘をつくことはダメとは言い切れませんが、病気療養があまりにも長期間だったり不自然だったり、大げさな理由を並べるのは良いことではありませんので、気をつけるようにしましょう。
履歴書の空白期間を埋めるためについたニートの嘘はバレる?犯罪?
履歴書の空白期間を埋めるためについてしまった嘘はバレてしまうのでしょうか。
もしも嘘がバレた場合はどうなるのか、犯罪行為として訴えられたり逮捕されるのか気になりますよね。履歴書の空白期間を埋めるためについたニートの嘘について解説しますね。
履歴書の空白期間を埋めるために書いた嘘はバレる?バレない?
履歴書の空白期間を埋めるために書いてしまった嘘は、どのような嘘を書いたかにもよりますが、絶対にバレるとも、バレないとも言い切れません。
万が一、バレてしまった場合は、採用取り消しになることもあるので、履歴書の空白期間を埋めてニートだったことを知られたくないという思いから嘘をつくのはやめた方が無難です。
例え空白期間があったとしても、志望動機や自己PRの部分で評価されれば採用となることも多いですし、履歴書の空白期間のあるニートは絶対に採用されないということはありませんので、ニートだった自分もこれからの自分も尊重してくれる会社を選ぶようにしましょう。
履歴書の空白期間を埋めるために書いた嘘は法律違反で罰せられる?
履歴書の空白期間を埋めるために書いた嘘は、基本的には法律違反として罰せられるような事態になることはありません。
法律違反として罰せられることはありませんが、だからといって嘘をついていいということにもなりません。
履歴書の空白期間を埋めるために書いた嘘が、採用担当者に採用以前に信頼することのできない人というイメージを与えてしまうことにもなりかねませんので、嘘はつかないようにしましょう。
入社後に履歴書の空白期間を埋めるために書いた嘘がバレる危険性とは
履歴書の空白期間を埋めるために書いた嘘は、万が一、採用される時点で嘘がばれずに採用となった場合、入社後にバレてしまうのでは?と思うかもしれません。
嘘をついてしまったという本人の後ろめたさはもちろん、ふとした会話の中で嘘をついているなとバレる可能性はゼロではありません。
嘘をついたうしろめたさを抱えたまま新たな職場で過ごすことのほうが、履歴書に空白期間があることよりもキツイと感じてしまい、結局は辞めることになりニートに逆戻りとならないようにすることが大切です。
まとめ
履歴書に空白期間のあるニート状態の人は、就職するためにできれば履歴書に空白期間を作りたくないと。ニートでいたことを知られたくないと思ってしまうかもしれません。
ひと昔前なら、履歴書に空白期間のあるニートは、その時点で不採用となり正社員の道は閉ざされていたかもしれませんが、今は決してそのようなことはありません。
「ニートだから。」「空白期間があるから。」という理由だけで不採用とするのではなく、その理由が明確だったり、現時点やこれからの目標に重点をおいて採用する企業も増えてきています。
ニートで空白の時間があることも自分にとっては必要な時間だったと自信を持って次の仕事に取り組むようにしましょう。
そして、履歴書に空白期間のあるニートの状態をプラスにできるような志望動機と自己PRを考えて採用試験に臨むようにしましょう!