職歴なしニートという状態は、決して好ましい状態ではありません。前職があるのなら、関連職に就職するという選択肢が残されているのですが、職歴なしの状態から就職するのは相応の努力が必要です。
しかし、職歴がなしだからといって、就職をあきらめる必要はありません。世の中にはいくらでも職歴なしニートの状態から就職した方がいます。ここでは、そんな方たちの体験談から、職歴なしニートから正社員に就職する方法をまとめていきましょう。
目次
ニート・職歴なしの期間は長ければ長いほどハンデになります
ニート・職歴なしという状態は、就職の場においてはいわゆる「空白期間」として扱われます。空白期間とは、「何もしていなかった期間」という意味です。この期間が長ければ長いほど、就職の際に不利になります。
なぜなら、空白期間が長いと、「働く意志があまりないのではないか」と、企業の採用担当が偏見を持ってしまうからです。実際に、空白期間のあるニートの方は書類選考で通る確率が通常よりも少ないというデータもあります。
よって、今現在が職歴なしニートの状態だというのであれば、できる限り素早く就活をはじめるべきです。就活をはやく始めれば、職歴なしニートという空白期間が短くて済み、就職に成功する確率もぐんとあがります。
まずはとにかく行動しましょう。
ただし、就活ををはじめるのに遅すぎるということはありません
職歴なしニートの期間が長いと就職に不利になるということを聞いて、「今からはじめても無駄じゃないのか」と、自暴自棄になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、期間の長さで諦める必要は一切ないと断言します。
なぜなら、職歴なしニートかつ50代の状態でも、そこから就職している方は十分存在しているからです。それよりも若いのなら、就職して正社員になることは十分できます。
つまり、「就活をはじめるのに遅すぎることは絶対にない」のです。むしろ、今すぐ行動さえすれば、道は必ず開けます。そして、今行動しなければ、就職する難易度はどんどんあがっていきます。就職のために行動する最適な時は、まさに今だといえるでしょう。
職歴なしのニートが今から正社員になるためにしたいこと3つ
今日から就職活動をはじめようと思い立ったのなら、就職を目指して行動をはじめましょう。しかし、今まで職歴なしニートだった方は、何からはじめればわからないかもしれません。
職歴なしニートが今からはじめるべきことはたったの3つです。就職までにやるべきことはたくさんありますが、まずは3つのことをはじめてみましょう。具体的に、職歴なしニートがやるべきことは以下の通りです。
ひとつめは、「今までの生活を変える」ことです。ふたつめは、「とにかく求人に応募する」ことです。みっつめは、「人との繋がりを作る」ことです。それぞれの行動について、なぜそのような行動をとるべきなのか、そして、それらがどのような効果をもたらすのか解説していきます。
今までの生活を変える
職歴なしニートの方の多くは、不規則で不健康な生活をしています。ゲームやインターネットをしているせいで、ほとんど睡眠時間を取らずに夜を過ごしたり、逆に、1日のほとんどを眠って過ごしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、そうした不規則な生活習慣は、就活には不利です。面接の時間は大抵が朝から昼ですし、面接練習や就職相談を行う際も、昼から夕方にかけてです。このように、不規則な生活習慣のままでは、脳が覚醒しきった状態で就活を行えません。よって、まずは生活習慣を見直してください。
次に、インターネットに触れる時間を減らしましょう。特にSNSや掲示板、オンラインゲームといったものに触れる時間は、自分でルールを決めてください。禁止する必要はありませんが、「就活に集中する時間」を作り、その時間は他のサイトを見ないなどして、無為に時間を過ごさないようにしましょう。
このように、就活は自分の生活を見直すところから始まります。働いている家族がいるのなら、同じような時間に起きて同じような時間に眠る生活にシフトすると、ちょうどよい社会人の生活リズムができるはずです。
とにかく求人に応募する
就職活動は、求人に応募しなければ始まりません。自分が働く場所を決めると考えると、どうしても一社ずつ吟味してから応募したくなるかもしれません。しかし、職歴なしニートが書類選考を通過する確率は、通常に比べると低めです。
よって、求人の内容を見て少しでも「いいな」と感じた求人は、細かいことはあまり気にせず、書類を送ってしまいましょう。こうすることによって、今の自分がどの程度の実力を持っているのか把握できます。
もし、複数の企業の書類選考が通過するようであれば、それだけ色々な企業に求められているということです。もう少し良い条件の企業に応募してもいいでしょう。逆に、ほとんどの企業に落とされるようなら、自分の実力を高く見積もりすぎているかもしれません。少し条件を落とした場所に応募してみましょう。
結果はどうあれ、求人への応募は就活の基本です。インターネットからの応募ならば今日からはじめられるので、考える前にまずは応募してみましょう。
人との繋がりを作る
職歴なしニートは孤独な状態になりがちです。最近、現実に会話してみた人を思い浮かべてみてください。事務的な会話ではなく、特に何もない雑談です。それがほとんどないという方は、孤独な状態にあると思ってください。
孤独な状態にあるという方は、人との繋がりを作りましょう。出来れば、顔をあわせて会話できる人がベストです。インターネット上ですとひとつ相談するだけでも無駄に時間を使ってしまいがちなので、できれば、現実世界で自分の悩みを聞いてくれる人との繋がりを作りましょう。
家族や兄弟と疎遠になってしまっているのであれば、転職エージェントやハローワークの職員などに頼ってください。とにかく、就職活動を孤独なものにしないことが重要です。なぜなら、孤独に就職活動をしてしまうと、企業からの否定の連続でつぶれてしまう可能性があるからです。もし選考されなくとも、励まして前を向かせてくれる人がいれば、すぐに立ち上がれます。
よって、孤独な状態にある人は、人との繋がりを作りましょう。
職歴なしニートが正社員のオフィスワークを希望するのは無謀?
インターネットで職歴なしニートの就職について調べると、そのほとんどは未経験歓迎かつ経験の関係がない仕事を進める内容です。しかし、できるのなら正社員のオフィスワークを目指したいと思っている方も多いと思います。実際、新卒者を対象にしたアンケートでは正社員かつオフィスワークを希望する方が多いようでした。
職歴なしニートという立場は、新卒者に比べるとハンデを背負っている状態です。にも関わらず、新卒者の希望が集中しやすいオフィスワークの正社員を希望するのは無謀だと述べているサイトは少なくありません。
結論から言うと、それは決して無謀ではありません。職歴なしニートが正社員のオフィスワークに就職することは可能です。そのために必要なのが、経験と面接です。職歴なしのニートであっても、つきたい仕事に関わるスキルや経験を持っていれば、転職者等を抑えて書類選考を通過できます。面接の掴みもよければ、なおさら就職の可能性はあがるでしょう。
スキルや経験をつけるためには、その職業にかかわるアルバイトをしてみたり、資格の勉強をしてみたりするのが一番です。スキルが必要なアルバイトは特に効果的で、業界のことを知ったり、仕事の基本を知ったりするために最適です。資格はスキルを証明するためにぴったりですが、取得までに時間がかかるので、チャレンジするのなら20代の方がいいでしょう。
このように、方法さえ工夫すれば職歴なしニートであっても正社員のオフィスワークなど、人気のある職業に就けます。
職歴なしニートでも希望はある。まずは行動を起こしましょう
職歴なしニートの方のほとんどに共通していえることがあります。それは、行動を起こすことを怖がっているということです。就職をつかみ取るためには、まずは行動しましょう。以下では、具体的に取れる就活の方法を簡単にまとめます。
自力で就活をする方法
自力で就活するのであれば、求人サイトなどを巡るのが最も有名な手段です。昨今では求人サイトも多種多様になり、そのおかげでニート歴のある方や職歴の一切ない方でも安心して利用できるサイトがたくさん現れています。
サイトを使った就活は簡単です。まずは検索する欄に自分にとって魅力的な条件や、就職したい職種に関連するワードを入力してください。そして、ヒットした企業にひとつずつ履歴書や必要書類を送っていくだけです。
最近では、履歴書の作成を一括で行い、自分の気になった企業に一括で書類を送ってくれるサイトもあります。自力で就活する場合はそうした便利なサイトを活用しつつ、様々な企業に応募してみましょう。
他の人の力を借りる方法
他人の手を借りる方法もあります。例えば、「ハローワーク」における就職相談や、就職エージェントを利用して就活が最も一般的な方法です。ハローワークと就職エージェントは両方とも無料で利用できるため、何からはじめていいのかわからない、自分の良いところがわからないという方はぜひ応募してみましょう。
他人の手を借りることによって、自分で見えてこなかった自分の良い所が見えてきたり、自分が持っていたスキルが就活に有利であることに気が付かされたりします。また、相談できるパートナーを作ることにより、挫折していても立ち上がる力を貰えます。
複合して仕事を探すのも充分にあり
就活の方法は、自分1人でやるか、周りの手を借りるかの二択というわけではありません。家では自分に合う仕事を探しつつ、外に出たら相談員の力を借りて就活をするというスタイルも可能です。
職歴なしニートの就活は、何より回数が重要な要素になります。自力就活と他力就活の両方を活用し、回数を増やすことで早めに就職を決めることもできるでしょう。
まとめ
職歴なしニートという状態は決して望ましい状態ではありませんが、絶望するほど最悪の状態でもありません。世の中には職業が溢れており、今から行動さえすれば、職を手に着けて生活することができるからです。
成功をつかみ取るためには、まずは行動することを意識してください。何事も、行動力なくしては成し遂げられません。まずは一歩を踏み出し、職歴なしニートからの脱出を目指しましょう。