子どもの習い事で上位に挙がるのが「スイミング」「ピアノ」そして「公文」ですよね。皆さんの中にも幼少期通われていた方が多いのではないでしょうか。一般的な学習塾とは違い、基礎学力の向上が見込めるくもんには、手軽なイメージを抱きます。しかし、くもんに触れたことがない人はいまいち実体がつかめないと思います。
そこで今回は、「そもそもくもんってどんな勉強するの?」「対象年齢は?」など、気になる疑問から特徴について分かりやすく説明していこうと思います。記事の著者は元くもん生ですので、実際に通っていた肌感なども含めて紹介していきます。どうぞ最後までご覧になってください。
目次
公文式の基本情報と特徴をご紹介
くもんは、創業者の公文公さんが息子(現在の社長)のために編み出された学習方式です。算数、英語、国語に対応しています。教室は全国各所にあり、アパートや会議室を間借りしていたり、自分の家の一部を使っていたりと形態は様々。学校帰りにそのまま通える場所に多く立地されているため、送り迎えが必要ないのも親御さんにとっては嬉しいポイントと言えるでしょう。また、コロナ禍を機にオンライン受講も選択可能になりました。お家にいながら添削指導を行うことができるため、近くに教室がないという方も安心です。以下、特徴を3点ほど紹介します。
一つ目は年齢や学年に囚われない学習スタイルです。一般的な塾では「中学2年生はこのカリキュラムで学習を進めます」と予め決められています。そのため自分のペースに合わずついていけなかったり、物足りなさを感じたりする場合があります。また、個別指導は自分に合わせてカリキュラムを組んでくれますが、どうしても歩みが遅くなってしまいモチベーションがなかなか上がりにくいというデメリットがあります。その点、くもんでは入会時に実施するテストの結果により、教材が決定します。教材を次々進めていくことでレベルアップしていき、学校の進度も追い越して先取りで学習できるというシステムなのです。
2つ目の特徴は先ほども紹介した教材にあります。くもんの教材はレベルに合わせて非常に細かく分かれており、じっくり履修することができます。また、一回の分量も丁度良く、子どもの集中力が途切れないように工夫されています。加えて、間違えた場合は答えを教えるのではなく、生徒自身で直させます。自分で間違いを正すことで、ミスの傾向などを把握しより深い学びを得ることができるのです。宿題についてもくもんのプリントが出ます。量については先生と相談し、分量を調整することができます。他の習い事や部活などと並行して通うことができるのも魅力です。
3つ目の特徴はくもんにいる先生です。くもんの先生は子どもの自主的な学びをサポートしつつ、分からないところを丁寧に教えてくれる重要な存在。学習システムが「自分で学習し、それを丸付けしてもらい直す」というものであるため、どうしても生徒で自己完結してしまいがちです。しかし、くもんの先生は単に丸付けをするだけの人ではありません。子どもの躓きを見極めたり、コーチングをして生徒のやる気を伸ばしたりします。時には厳しく時には優しく接してくれるため、「公文の教室は居心地がいい」と子どもから聞く場合も多いです。私自身も、くもんの先生がとても親身になって向き合ってくれるため、億劫にならず教室に通っていました。
今や日本にとどまらず、世界中に広がる公文の教室。そのノウハウを活かし、くもん出版から出されている市販のドリルなどの質も高いです。生徒が主体となって学習を進めていくことで、「勉強」をより身近にさせることができます。
公文式の料金体系・授業料は?授業体系・コース別にご紹介
ここからは、教科に分けて具体的な公文の学習内容を紹介していこうと思います。料金については公式の情報を最後にご紹介します。
公文式の国語
国語は全ての学力の土台となる読解力を磨きます。学力レベルとしては「ひらがな」から「高校レベルの古典・現代文」までを扱っています。入学前の幼児も対象にしているため、初歩的なプリントはやさしい解説や絵が多用されており見やすいです。また、近年子どもの読書離れが話題になっていますが、くもんでは読書に触れる機会を増やすため、様々な題材の文章が使われています。細切れに文章を読み、問題を解いていくため「続きが気になる」という気持ちになり、自ずと読書への興味を惹くというシステムになっているのです。勿論、小学生で苦手になりがちな漢字についても繰り返し扱います。漢字、語句、読解力の3つの力をムラなく学習できることで、総合的に国語力が伸びます。また、最近では「書写」も開講中。社会人の方でもくもんに通うという人が少なくありません。
公文式の算数・数学
算数、そして数学へと続いていくこの教科は、子どもにとっても苦手になりがち。学習範囲としては「すうじ」から「教養課程の数学(大学レベル)」まで実に幅広い範囲を扱っています。幼児向けの学習内容では、数字という概念から学び、数を数えるなど初歩の初歩から学びます。いずれの分野でも計算、文章題などをまんべんなく扱い、学校のテストから入試まで対応できる数学力を養います。図形やグラフなどに関する単元では実際に作成することも行い、手を動かすことでより理解を深めることができます。計算ミスが減ったら、算数・数学における苦手意識も減っていきます。膨大な演習量によって、算数・数学アレルギーを無くしていくことができます。
公文式の英語
今や小学校から英語が必修となり、ますます英語教育は進歩しています。そのため、小学生の内から英語に触れさせたいという保護者の方も多いのではないでしょうか。英会話など、他にも習い事はありますが、ここでは四技能が伸びるくもんをお勧めします。
くもんの英語は独自の英語教材「E-Pencil」(教材費6600円)を用いてリスニング学習が組み込まれています。それから読み上げ学習、書き取り学習、文章を読む学習も網羅しているため、4技能を効率的に習得することができます。アルファベットの段階から論文レベルの英文まで読むことができ、幼児から社会人まで対応しています。また、ただ英文を読んでいくだけでなく、シンデレラといった物語や伝記、入試に出てくるような学術的な内容の文章を読みながら文法力や読解力を高めていくという構成になっており、教養も身に付けることができます。さらに、積極的に英検などの資格受講を推奨。なんと、小学生の内から3級、準2級を取得するケースも!中学受験や今後の英語学習に確実に活かすことができますよ。
公文式の料金
料金については教科一律のようです。(書写は除く)公式HPから一部引用して紹介しようと思います。尚、教材費などは月謝に含まれています。
・東京都、神奈川県
幼児・小学生:7,700円/月
中学生:8,800円/月、高校生以上:9,900円/月
・上記以外の地域
幼児・小学生:7,150円/月
中学生:8,250円/月、高校生以上:9,350円/月
公文式の夏期講習・冬期講習情報はこちら
公文式では通常授業とは別のカリキュラムで行われる「講習」などは行っていないようです。やはり自学がメインの内容ですので、普通の塾でよくある「集中特訓」のようなものは行いづらいためだと思われます。
しかし、コマーシャルなどでも宣伝されているように、「夏の特別学習」のようなキャンペーンについては実施しています。例年は、夏の間E-Pencilが無料で借りられたり、学費が安くなったりするそう。今年も実施されると思うので、その時期になったら更新される情報を待ちましょう!
公文式の評判・口コミ情報はこちら
ここからは実際に公文に子どもを通わせている保護者から見た評判を紹介していこうと思います。
学習システムが分かりやすく、子どもでも理解できる。一人ひとりに対し丁寧に指導してくれるため、成績をキープすることができた。
苦手な所は何度も繰り返し学習できるので、弱点克服に繋がった。
それぞれのペースに合わせて宿題の量などを調節してくれる。
先生が優しく、保護者に対しても生徒の様子を逐一教えてくれる。
生徒が集中して取り組める環境が整っている。騒がしい生徒には適切な注意を行っている様子だった。
見ていくと、「子どものペースに合った指導」や「カリキュラムが明確」といった好意的な口コミが目立ちました。一般的な学習塾とは形態がかなり異なるので、馴染めない生徒も公文だと勉強に取り組める、というケースも多いようです。
「料金」に関する評判・口コミ
料金についての口コミも紹介します。概ね「妥当」という意見でした。
一般的な塾に比べたら妥当。
週二回、時間も自由なので割安に感じる。
複数教科受講すると高いが、一律料金のため高いとは思わない。
公文式の合格実績はこちら
公文は「志望校合格」などを目的とした学習塾とは異なるので、具体的な受験対策などは行っていません。そのため、合格実績についても分かりかねます。ご了承ください。
公文式のご紹介まとめ
私自身もくもんに通っていたので、この記事を執筆しながら懐かしい気持ちになりました(笑)。私が思う公文の魅力は、「自分のペースで学習できたこと」です。自分の頑張りに応じてどんどんレベルが上がっていくのを幼いながらに実感できるので、気前よく通っていました。基礎学力の向上、英語学習の導入にはもってこいだと思います。
全国各所に教室が設置されています。気になった方は是非、お近くの教室にお問い合わせください。今回の記事は以上になります。ここまでご覧いただき、ありがとうございました!