私たちが日常生活を生きていく中で、何事もなくスムーズに日々の生活を過ごすことができる人もいれば、残念ながらそうもいかない人もいますよね。
40歳でニートになってしまう人の中には、仕事や人間関係でのトラブルを抱えてニートになってしまったという人が多いと思います。
長い人生一度くらいは立ち止まってしまう時期があっても不思議ではありませんが、長い期間ニートの状態でいたり、40歳を迎えてもニートの状態から抜け出せないと少しずつ厳しい現実と向き合わなくてはいけなくなってしまうようです。
そこで、本記事では40歳ニートの現実とはどういうものなのか、40歳でニートを脱出するのは可能なのかについて紹介していきます。
目次
40歳ニートになってしまった理由と現状
まずは、40歳という年齢でニートになってしまう理由と、40歳でニートの状態を続けるとどのようなことになるのかの現状について紹介していきます。
40歳ニートになってしまった理由
40歳でニートになってしまった理由は、その人の性格や生活環境などによって様々で、ニートとなってしまうキッカケもそれぞれだと思います。
その中でも40歳でニートになってしまった理由の中で多いものをピックアップしてみました。
入社したもののいじめに遭ってしまった
40歳でニート状態となっている人には、学生時代は学校へ通い友人もいるなど、ごく普通に過ごしながら就職活動をして無事に就職を果たしたのはいいけれど、社会人になってから会社の先輩や上司、同僚などからのいじめに遭うようになり退社。
そのままニート状態になり40歳に突入という人は案外多いのではないでしょうか。
学生時代まではごく普通に過ごしてきたこともあり、自分がニート状態になるなんて思いもしなかったという思いと、企業や会社というものに恐怖を感じて、ニートから脱出できないというケースが多いです。
人間関係をうまく作れない
もともと人との付き合いが苦手だったという人が大人になり、努力はしたものの何かをキッカケにニート状態に陥ってしまう人もいます。
人間関係の構築は、その人の本来持っている性格や資質みたいな部分が大きく左右するところもあるので、誰とでもそつなく付き合うことができる人のような人間関係を作るのは難しいケースも少なくありません。
うまく作れない人間関係に自信を無くし、自分は社会に適用できないとニートになってしまう人もいます。
理想が高すぎた
自分自身に対してはもちろん、仕事や人間関係、社会などあらゆることに対して思い描いていた理想が高すぎる人がいます。
理想と現実のギャップに納得がいかず、あまりにも理想を追い求めた結果、周囲の人たちと上手くいかなくなってニート状態になってしまいます。
理想が高すぎることによって40歳という年齢でニートになってしまう人の多くは、とても真面目な人で、これまでたくさんの努力を続けてきた人に多いようです。
親に甘えられる環境があった
40歳という年齢だけど、配偶者や子どももいなく、何かあった時に甘えられる環境があるとでその環境に逃げ込んでしまうことができてしまいます。
親に甘えられる環境があると、仕事をしなくても生活することができるので、我慢する必要がなく40歳という年齢でもニート状態になる人もいます。
40歳ニートの現状とこのまま続けると大変!
40歳ニートの現状は、本人はまだまだ20代後半や30代の頃の感覚と大差ないと感じる傾向が強いので、「そのうち就職すれば大丈夫だろう。」と思いながらダラダラと毎日を過ごしてしまいがちです。
しかし実際の社会では、40歳ニートに対する風当たりは強いことも少なくありません。
また、これまで現役で働いていた両親が働けなくなったり、年金生活になってくる時期にも差し掛かってきますので、これまでのように経済的に支えてもらうのも難しくなります。
20代の後半や30代の前半にニートの状態でいた人が、ニートを脱出して社会復帰するのはそう難しいことではありませんが、40歳ニートの場合、残念ながら簡単なことではありません。
40歳を過ぎると、数ヶ月単位でさらに難しくなるものと意識して少しでも早くニートから脱出できるような努力をしていくことをおすすめします。
40歳ニートから脱出! 就職する方法は?
40歳ニートの現状やこのままニートの状態を続けることの危機感を感じてはいるものの、どうすればニートから脱出することができるのだろうかと模索している人も多いと思います。
40歳ニートなどニートの人が就職して社会復帰するための支援というものが、公的にも民間企業でも行われているのをご存知でしょうか。
そこで、就職のための支援を行っている公的機関と民間企業でおすすめの方法を紹介します。
40歳ニートも利用できる公的に行われている支援機関を利用する
40歳など年齢に関わらずニートの状態の人が利用できる就職支援制度が、ハロワークなどの公的機関で行われています。どんな就職支援制度があり、利用することができるのかを紹介していきますね。
ハローワーク
ハローワークは、職業安定所として日本各地の自治体にいくつも設置されているので、お住いの近くにもあると思います。
ハローワークでは、仕事を辞めた人の失業保険の手続きから、仕事を求めている人へ求人情報の提供や相談、就職の目的に合わせた資格取得制度などを行っていて、誰でも利用することができます。
ジョブカフェ
若者の就職支援を行う施設で、各都道府県によって設置されている施設として、ハローワークと併設して設置している地域が多く、現在では46ヶ所の都道府県にあります。
基本的には、県庁所在地に設置されていますが、それ例外にもサテライトと呼ばれるジョブカフェの出張所を設置し、若者の就職支援を行っています。
40歳という年齢が若者に該当するのか、ジョブカフェが利用できるのかと不安に思うかもしれませんが、40歳はギリギリ大丈夫!
40歳のうちに積極的に自分がどんな仕事に就きたいと思っているのか、どんな仕事が向いているのかの相談をして仕事を決めていくようにするとスムーズにニートから脱出できると思います。
40歳ニートこそ利用しよう!民間の就職支援サービス
ハローワークなどの公的機関で受けることのできる就職支援は、どこに住んでいたとしても誰でも受けることができるのでとても便利ですが、もっと手厚い支援を受けたいという場合は、民間で行われている就職支援サービスがおすすめです。
数ある就職支援サービスの中でも特に、40歳ニートにおすすめの就職支援サービスをいくつか紹介しますね。
「リクナビNEXT」なら求人数も豊富
リクルートが運営している「リクナビNEXT」は、求人数がどの就職サイトと比べても圧倒的に多いと人気があり、多くの人が利用しています。
特に30歳~45歳くらいまでの求人が多く、面接対策や履歴書の書き方などの就職支援が手厚いと評判も良いので、40歳ニートでも希望する就職先を多くの求人から見つけることが可能です。
「就活エクスプレス」なら手厚いサポートが嬉しい
対応地域は都心部ということで、利用できる人は限られてしまいますが、都心部が通勤エリアに該当するという場合におすすめです。
主に30歳~44歳までの人を対象として応募先へ提出する履歴書や職務経歴書などの書き方のアドバイスや面接対策など、ニートの状態でも好印象となるような書き方などを知ることができます。
40歳のニートということから利用している年齢層が若い人ばかりだと躊躇してしまうという人にとくにおすすめです。
職歴なしでもOK!「ワークポート」
社会人としての経験が少ない人や、職歴自体がない人、30代、40代のニートの人など、一般的に就職に不利と言われる人こそしっかりとした就職サポートを行い無事に正社員への就職支援を行っていると評判が高いです。
早い人では、このサービスを利用開始から約2週間でニートから正社員になったという人もいるくらい手厚いサポートを受けることができます。
特に、ITやインターネット業界の求人に強く、将来的に技術を身につけることで在宅ワークの道も目指すことができるという点でも40歳ニートにおすすめです。
40歳という年齢も関係ない「from40」
数ある転職サイトの中でも特に、40代・50代という年齢の高い人に特化していると40代、50代の人に定評のある転職サイトです。
40歳ニートの人が利用しても、年齢的には若い年齢となるので安心して就職活動ができるという人も多いです。
このサイトでは、不採用の理由が年齢となるような求人は持っておらず、その人の人柄などに着目して採用しているので、40歳でニート状態という人でも採用される可能性が高いのでおすすめです。
40歳ニートが就職活動と同時進行で行うべきことは?
40歳ニートの人がスムーズに無理なく就職活動できる公的機関や民間の就職支援サービスについて紹介しましたが、それらのサービスの利用と同時進行で、40歳ニートである自分が今行っておくべきことについても触れておきたいと思います。
40歳ニートとして乱れた生活習慣を見直す
40歳ニートとして生活している人の中には、昼夜が逆転してしまっているという人も多いのではないでしょうか。
そこまでとはいかなくても、朝起きて出社する必要がなければ、朝はゆっくりでしょうし、特に何もすることがなければダラダラと過ごしてしまうのは当然のことと言えば当然です。
毎日が休日という日々では、生活習慣は乱れていると思いますので、毎朝同じ時間に起きるなど少しずつでも良いので規則正しい生活をするようにしましょう。
40歳ニートでもできる社会交流を行う
40歳でニートとなってしまった理由にもよりますが、ニートから社会復帰しようと思っているなら、身近なところからでもいいので、家族以外の誰かと交流を持つような場所に出かけてみてはどうでしょう。
それはハローワークなど就職に繋がる場所でもいいですし、スポーツや趣味を通じた交流でも良いです。
人と接する機会を意識して持つことで、社会復帰した後の対人関係の不安を克服することにも繋がります。
40歳ニートが就職内定を決めるポイント
40歳のニートが就職活動をして内定を勝ち取るために意識しておきたいポイントとして、
・最低限の条件以外は高い条件を設定しないこと
・何度不採用となっても諦めずに取り組むこと
・インターネットの情報ばかりを気にしない
など3つほどあります。それぞれのポイントを少しわかりやすく紹介していきますね。
最低限の条件以外は高い条件を設定しない
40歳でニートの人が改めて就職しようと思うとどうしても40歳という年齢や、前職よりも良い条件のところで働きたいなど、つい高い条件を設定してしまう人も少なくありません。
残念ながら40歳でニートの状態で、高すぎる条件を設定してしまうと希望する求人を見つけるのも難しいですし、採用試験を受けても採用される可能性は低くなってしまいます。
もちろん、これだけは譲れないという条件を持つことは悪いことではありませんし、40歳でニートだったから働ければどんな条件でも、どんな仕事でもという人もいるかもしれませんが、ブラック企業に入社しては元も子もありません。
40歳ニートが新しい就職先に求めることは、自分の中でゆずれない最低限の条件を設定することと、あまりにも高すぎる条件を設定しないことの2つのバランスをとることです。
何度不採用でも諦めずに取り組む
40歳ニートから卒業するために求人に応募して面接を受けたのはいいけれど、思うように採用に至らないという人も多いと思います。
求人に応募さえすればきっと採用になるだろうと甘く見ている人は、落胆してしまう人もいるかもしれませんが、40歳ニートの現実は誰でもそんなものです。
自分は40歳という年齢でニートなんだからそう簡単にはいかないと開き直って、何度でも諦めずに取り組む図太さも身につけて挑戦し続けるようにしましょう。
インターネットの情報ばかり気にしない
40歳でニートの状態だと、時間だけは豊富にあります。
そのため、今の自分の状態が世間的にはどうなのか、就職したいと思っている企業の情報や働いていたことがあるという人の口コミなど、気になることをどんどんインターネット上でネットサーフィンする人も多いと思います。
インターネットの情報は、とても貴重なものではある一方で、正しい情報とそうではない情報が入り乱れているということも認識した上で、参考程度に留めて情報収集するようにしましょう。
まとめ:40歳ニートがラストチャンスと思って社会復帰を目指そう!
40歳でニートの状態となっている人の中には、このままではいけないと思っていたり、いつかは就職して社会復帰したいと思っている人も多いと思います。
いつかはニートの状態から脱出したいとほんの少しでも思っているのなら、40歳のうちに頑張ってみることをおすすめします。
40歳を過ぎれば過ぎるだけ社会的にももちろんですが、自分自身もニートの状態から脱することが難しくなってしまうケースがとても多いです。
気がついたら40代も半ばになっていて、取り返しのつかないことになっていたということにならないように是非社会復帰を目指してくださいね。