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ニートの履歴書の書き方 「職歴なし」「空白期間」はこう書こう!

ニート状態の人が就職を決意し、就職活動を行う場合に必要となる履歴書は、ニートである空白期間をどう記載するのか悩めるところではないでしょうか。

そこでニートの履歴書の書き方について気になる部分を徹底解説していきます。

ニートの履歴書の書き方として「職歴なし」や「空白期間」はどう書くべきなのか、それ以外の履歴書の書き方についても解説していきますので、採用に繋がる履歴書を完成させましょう。

好印象を与える!ニートの履歴書の書き方

就活のための履歴書は、ただ書けば良いというものではなく、いかに好印象を与えて採用に繋げることのできる履歴書を作るのかが重要となります。

それはニートの履歴書作りも、ニートではない人の就職や転職でも同じことです。

ニート状態のある人が履歴書を書く時に気になるニートという空白期間も含めて、好印象を与えるニートの履歴書の書き方をまずは解説していきます。

ニートの履歴書の書き方① 基本事項はこう書こう!

履歴書を書くときに必ず記入しなくてはいけない基本事項は、

・氏名
・生年月日
・住所
・連絡先 

で、面接を受ける人の基本的なものとなるので、丁寧に記入するようにしましょう。

注意点があるとすれば、

・日付は、履歴書を記入した日ではなく、履歴書を郵送する日もしくは、持参した日にすること
・氏名や住所にふりがなをつけるときの「ひらがな」と「カタカナ」を間違えないようにすること
以上の2点です。

ニートの履歴書の書き方② 学歴・職歴は空白期間をどう書くのがベスト?

学歴・職歴は、見た人がわかりやすい形で統一感を持って書くことが大切です。特に、西暦と和暦の両方を使わずにどちらかに統一するようにしましょう。

学歴は、最終学歴が中卒の場合は、中学校の卒業を記載しますが、高卒以上の場合は、高校の卒業から最終学歴となる学校卒業までを記載します。

学校名は、「◯◯高校」と書くのではなく、「◯◯高等学校」と正式名称で書くことを間違えないようにしましょう。

職歴は、いつどの会社に入社し、いつ退職したのかということを記載しますが、どの部署でどんな業務を行ったのかを簡潔に書くようにします。

退職の理由は「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。

正社員の経験が1社以上ある場合は、その職歴を記載すればよいですが、正社員の経験がない場合で、アルバイトや派遣、契約社員として働いた経験がある場合は、その経験を記載しましょう。

働いた経験がまったくない場合は、正直に「なし」と記載します。

ニートの履歴書の書き方③ 興味を引く志望動機の書き方は?

志望動機を書くときには、応募する会社やその業界の情報をしっかりリサーチすることが大前提となります。

応募する会社のサイトや求人情報をまずはじっくり見て、

・どのようなサービスを提供しているのか
・会社の理念はどういうものなのか 

など、見ていく中で興味を持ったことや気になることをさらに調べてみるようにしましょう。

応募する会社だけではなく、その業界全体の動向などにも着目し、同業他社の情報も集めてみると比較することができるのでおすすめです。
このように応募する会社の情報をしっかり収集したうえで、自分がその会社の一員となった場合に、どのように貢献していくことができるのかを具体的に盛り込むようにすると、採用担当者の興味を引く志望動機を作ることができます。

ニートの履歴書の書き方④ 自己PRはニートこそ大切にしたい

ニートが履歴書でアピールできる唯一の項目が「自己PR」です。この部分を充実させることで、書類選考の際に採用担当者の人に直接会ってみたい(面接へこぎつける)と思わせることができるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

自己PRは、その会社や業界に関連する部分が自分といかに通づるものがあるのかをアピールすると興味を持ってもらうことができます。

例えば、介護関連の仕事に就職を希望する場合、祖母の介護の経験があり、高齢者の気持ちやどう接すれば良いのかを体験していること、その経験を生かしてプロとして取り組んでみたいことという風にアピールすれば、ニートの期間があったとしても、介護の経験を持ちそれを生かして頑張りたいと思っている人という風に受け取られ好印象を与えることができます。

もしも、自己PRがまったく思い浮かばないという場合は、最近のことだけではなく、これまでの人生で継続してきたことや得意なこと、好きなことをなにか思い出して、そのことを掘り下げて、応募する会社と関連性を持たせるようにしてみましょう。

ニートの履歴書の書き方⑤ 本人希望欄はニートでも書いていい?

本人希望欄という項目が履歴書にはありますが、基本的には「貴社の規定に従います。」と書くのが一般的です。

ただし、応募する会社によっては、募集している職種や勤務地が複数の場合があり、その場合は、希望するものを本人希望欄に記載するようにしましょう。

また、どうしてもお願いしたい勤務時間などや、連絡を希望する時間帯など、必要なことはこの欄に記入しておくと安心です。

ニートの履歴書 これだけは気をつけた方がいい書き方は?

ニートの履歴書として、これだけは注意して記載した方がいい書き方についていくつか解説していきます。

履歴書を受け取った会社側がどういう印象を持つのかというとても重要な部分なので、しっかり心にとめて注意するようにしましょう。

ニートの履歴書 注意点① 職歴の水増しや空白期間の嘘はやめよう

ニートの履歴書の書き方として、特にニートの人が気にする職歴の空白期間に関することがあります。ニートである以上、どうしても職歴に空白時間ができてしまうのはどうしようもない事実です。

この空白期間を

「嘘でもいいから何とか埋めてしまいたい。」
「前職の勤務年数を水増しして少しでも空白期間を短くしたい」

と思うかもしれません。しかし、ニートである空白期間や職歴の水増しは、避けたほうが無難です。

嘘や水増しは、その一瞬うまくいったとしてもいずれはバレてしまうものと思って、正直にニートであたったことを認め、今とこれからの自分をアピールした方が得策です。

ニートの履歴書 注意点② 履歴書は使い回さず1社ずつ作ること

複数の会社に採用試験を受ける場合、履歴書を用意するのも大変ですよね。

応募して不採用となった会社によっては、提出した履歴書が返却となる場合もあります。返却となった履歴書を別の同じような会社に使い回してしまいたいという思いになるのは誰でも同じです。

しかし、履歴書だけは使いまわして使用するのはやめましょう。履歴書は、1社ずつきちんとその会社のことを思いそこで働きたいという希望を記して提出するのがベストです。

また、志望の動機や自己PRなどは、応募しようと思っている企業のことを調べ、考えて文章を作成していると思いますので、どんなに似たような業種の会社に応募するにせよ、微妙に違いがあるものです。

書類選考の通過率や面接での採用率を少しでもあげるためには、履歴書の使いまわしは良くないことと思ってやめるようにしましょう。

ニートの履歴書 注意点③ ニートの現状を正直に書きすぎない

ニートの履歴書には、ニートである現状をあえて正直に書く必要はありません。

ニートであることに嘘を並べるのはよいことではありませんが、わざわざ文字にしてニートの現状をニートの履歴書に書くのはやめておきましょう。

面接時の席では、履歴書を見て空白の期間があることを、採用担当者から質問されると思います。

その場合は、「ニートである空白の期間をただなんとなく家で過ごしていました。」というのではなく、「自分がこれから社会で何ができるのか、家族や友人に相談しながら、自分のできることややりたいことを模索していました。」と答えた方がベストです。

採用担当者は、なにかあって家に閉じこもっているんだなというのではなく、前向きにこれからのことを考えて過ごしていたんだと理解し、好印象を与えることにつながりますので、あえてニートの現状を正直に書きすぎないことが大切です。

ニートの履歴書 注意点④ 職歴なしの理由は記載する必要なし

ニートの履歴書を記載する場合、職歴の欄になにかひとつでも記入できるものがあればいいですが、まったく職歴がないという人もいると思います。

嘘でもいいからどこかの会社で働いたことにしようと体裁を整えたくなる気持ちはわからなくもありません。

しかし、ニートの履歴書の職歴欄に、職歴がないのに嘘をついてまで職歴を記入するのは良いことではありません。

いさぎよく「職歴なし」として、その理由も文字に残す必要はありません。

面接で聞かれた場合に、なぜこれまで職歴がなかったのかの理由を、これからの仕事に活かすための準備期間だったというポジティブな答えを用意しておくと良いでしょう。

ニートの履歴書 何が合否を分けるのかを正しく理解しよう!

ニートの履歴書の基本的な書き方について解説してきましたが、これまでのひと通りの解説でニートの履歴書で何が合否を分けるのかが、漠然と理解できた気がする人もいるのではないでしょうか。

ニートの履歴書には、確かに空白期間というものがどうしても生まれてしまいます。

ここをどう書くのかということに躍起になるのではなく、空白期間をカバーするために、「志望の動機」や「自己PR」を丁寧にしっかり作り込むことが重要です。

例え、職歴に空白期間がありニートだとわかったとしても、それでも会ってみたいと思わせる「志望の動機」や「自己PR」を作ることが、ニートの履歴書だから不採用となるのではなく合否が決まると思って作り込むようにしましょう。

履歴書を完璧に作り上げても採用合否は会社との縁

自分なりにニートの履歴書を完璧に作りあげたと思っていても書類選考で落とされてしまうことも珍しいことではありません。

もしも書類選考の時点で落とされてしまった場合は、「その業種で即戦力となる人を求めていたのだろう。」と思って、次の会社にチャレンジするようにしましょう。

こちら側がどんなに完璧なニートの履歴書を作ったとしても会社との出会いはご縁なので、「縁がなかっただけ。」と深く考えないことも大切です。

ニートの履歴書を魅力的に作るコツ

ニートの履歴書を採用担当者の目から見て魅力的に作るコツをいくつか紹介していきますね。

ニートの履歴書を魅力的に作るコツ①履歴書に書ける行動をする

ニートの状態の期間にもよりますが、自宅に引き込まっている状態の場合、どんなに魅力的なニートの履歴書を作りたいと思っても、何のネタもない場合もあります。

そのような場合は、履歴書に書くための行動を起こしてみてはどうでしょう。

・外の世界を見るために旅行に行ってみる
・単発のバイトを入れてみる
・資格取得のために勉強を始める
・ボランティア活動をしてみる 

など、何でもいいので行動を起こすことです。

最初はニートの履歴書を魅力的に作るために起こす行動が、就職のための第一歩にも繋がっていくことになるでしょう。

ニートの履歴書を魅力的に作るコツ②応募する企業を研究する

志望の動機を書くときにも説明しましたが、ニートの履歴書を提出する場合、応募する企業を徹底的に研究して、自分の将来と繋げるというシナリオ作成が、ニートの履歴書の空白期間をカバーするのに必要不可欠です。

ニートの履歴書に記載する志望の動機が、夢のような内容だったとしても、ポジティブに捉えて頑張ろうとしているということが相手側に伝わればそれだけ採用される可能性も高くなります。

ニートの履歴書を魅力的に作るコツ③自己PRは魅力的に見えるかを客観視する

ニートの履歴書をひと通り作りあげたら、採用担当者になったつもりで客観的に見てみましょう。家族や友人など身近に見てもらうのもひとつの方法です。

特に自己PRの部分は、いかに魅力的にみせるのかが重要となるので、冷静に客観視した上で、必要な部分と必要でない部分の修正を加えるようにしましょう。

まとめ

ニートの履歴書作りは、これから就職してニートを脱したいという人にとっては、とても重要なものである一方で、頭を悩ませるもののひとつだと思います。

しかし、ニートだからこそ時間をじっくりかけて「ニートの履歴書」をしっかり作りあげる作業を行うことが大切です。

「ニートの履歴書」を作るということは、自分を改めて見つめ直すことにも繋がるので、しっかりと向き合って最高の「ニートの履歴書」を完成させ就職試験に臨みましょう!