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退職届を出すベストなタイミングはいつ?円満退職する方法を紹介!

「いつ退職届出せばいいの?」
「円満に辞めるためにはいつ出すのがベストなの?」
このような悩みを抱えている方もいると思います。

そこで今回は、退職届を提出するベストなタイミングや書き方のポイント、気をつけるポイントなどについて紹介していきます。

「退職届」「退職願」出すのはどっち?いつ提出するの?

退職届・退職願どちらを提出すればいいのかわからない方もいると思いますので説明していきます。

退職交渉が進んでいるかどうかで決まる

どちらを提出すればいいのかわからない方は、退職交渉を基準として考えるとスムーズに行なえます。

既に退職交渉が済んでいる方は「退職届」を提出しましょう。逆に、これから退職交渉を行う方は「退職願」を提出しましょう。

円満に会社を辞めたいという方は、退職願を提出後に交渉を行うか、交渉をしてから退職届を提出しましょう。

退職届と退職願の違い

退職届と退職願は以下のように明確な違いがあります。

退職届は以下のようなものです。
会社を辞めると宣言するもの
労働契約を従業員側から解約する告知書類
提出後、撤回不可
会社側と交渉が完了している場合
辞める意思が固い場合

退職願は以下のようなものです。
辞めさせて欲しいとお願いするもの
労働契約を合意のもと解約するための申し込み書類
提出後、承諾されるまで撤回可能
これから交渉をスタートする場合

万が一撤回するかもしれないなど会社を辞めることに対して迷いがあるなら、まず上司に相談すると良いでしょう。

退職届を出すベストなタイミングはいつ?書き方のポイントも紹介!

円満に会社を辞めるためにはタイミングが非常に大切です。

希望した時期に辞めれなかったりトラブルにならないためにもしっかりポイントを抑えて退職届を提出しましょう。

まずは上司に相談する

どのような状態・状況であっても急に退職届を提出するのは間違いです。

常識・マナーがないと思われ、会社との関係が悪くなり最悪の場合、退職届を受け取ってもらえない可能性もあります。

会社側は退職届を受け取った時点で、会社を辞めることを認めていることになるため、あなたの印象が悪いと受け取ってもらえず、退職を受理してもらえなくなっていまいます。

そのため、いきなり退職届を提出するのではなく、まずは上司に辞める意思を伝えて退職交渉をスタートしてから退職届を提出するようにしましょう。

その際、以下のようなポイントが2つあります。
辞める意思を伝えるのは1〜2ヶ月前
就業規則をチェックしておく
法的には2週間前に申し出れば辞めることができると定められていますが、会社によっては就業規則などで1期間が決められているケースもあります。

また、円満に辞めるためには引き継ぎをしっかり行う必要があるため、早めに伝えた方が良いでしょう。

会社の指示に従う

上司に辞める旨を切り出して会社も合意した場合、退職届の提出に関して指示を受けましょう。

退職届は会社を辞める2週間前に提出することが一般的ですが、就業規則などによって期日が決められているケースもあります。そのため、就業規則をチェックしたり、人事に確認を取っておきましょう。

会社側が辞めることを認めてくれたのであれば、円満に辞めるために会社が提示するルールに沿ったスケジュールで手続きを行いましょう。

会社が合意してくれない場合のカギは「2週間前」

万が一上司に辞める旨を切り出しても合意してくれない場合、「会社を辞める予定日の2週間前」がポイントになります。

法律で、「雇用期間が定まっていない場合にはいつでも辞める旨を伝えられ、また申し入れた日から2週間経過した場合には雇用を終了させる」と定められています。

簡単に説明すると、会社を辞めようと思っている日の2週間前に退職届を提出すれば辞めることができるということです。

いつまで経っても会社からの同意が得られない場合には2週間前に人事などに提出するか、郵送で送りましょう。

退職届の書き方

法的に提出することが定められているわけではありません。また、就業規則に記載されていないケースもある退職届の書き方を紹介していきます。

退職届と似ているものに退職願というものがありますが、双方の違いは撤回できるかどうかです。

また、退職願は口頭でもOKとなっているため提出しなくても問題ありません。

退職届は会社によって規定のものがあるケースもありますが、基本的には形式に決まりはありません。

退職届(横書き)の書き方は以下の通りです。

退職届

令和×年×月×日

株式会社◯◯◯◯
代表取締役社長 ◯◯◯◯殿

◯◯部◯◯課
氏名(捺印)

私事、

このたび一身上の都合により、来たる
令和×年×月×日をもって、退職致します。

以上

退職届を書くポイントは以下の通りです。
まずは1番上の中央に「退職届」と記入
提出する日付を記入
会社の正式名称・社長者名を省略せずに記入
自分の名前・所属部署・所属課を記入して末尾に捺印を押す
自分の名前の行から2行改行して「私事、」と記入
最後に「以上」と記入

縦書きの場合は、日付・宛名・自分の名前が本文より後に来て、文末に「以上」が付きません。

また、退職願の場合には「退職届」の部分を「退職願」に変更し、本文の「退職致します」を「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます」に変更するだけです。

使用する用紙は、A4・タテ書き・シンプルな便箋です。もしA4がない場合にはB5・セミB5・色紙判の便箋でもOKです。

フリクションなど摩擦で消えるペンではなく、黒いインクのボールペンや万年筆で書きましょう。

いつならOK?円満退職のために退職届を出すタイミングや気をつけるポイント

円満に会社を辞める際のポイントは以下の通りです。
繁忙期は避ける
就業時間外に提出する
周囲に言いふらさない
最後まで責任を持つ
トラブルを起こすことなく円満に辞めるために、しっかりポイントを抑えておきましょう。

繁忙期は避ける

繁忙期は上司も忙しいため自分の業務に集中したいと考えています。そんな中、会社を辞める旨を伝えてしまうと自分のことしか考えていないと捕らわれてスムーズに行なえません。

また、引き継ぎに十分な期間を取ることができませんし、迷惑となってしまいます。

そのため、円満に辞めたいと考えているのであれば繁忙期は避けて伝えるようにしましょう。

就業時間外に提出

就業時間外だからといって朝の時間もNGです。勤務時間や朝のタイミングだと忙しいためゆっくり話すことができませんし、印象も悪くなってしまいます。

自分基準で考えばいで、忙しい時間を避けて提出しましょう。

周囲に言いふらさない

直属の上司に伝える前に同僚や先輩といった周囲の人たちに話すのはNGです。

社内に辞めるという話が広がると居づらくなったり、トラブルが起きてしまう可能性もあります。

円満に会社を辞めたいのであれば、まずは上司に辞める旨を伝え、社内の人たちへの報告は上司の指示に従いましょう。

最後まで責任を持つ

退社する日まで手を抜かずに責任を持って業務に励みましょう。

もう辞めるからと気持ちが緩んでしまうのはわかりますが、仕事を疎かにすると会社に迷惑がかかってしまいます。

辞めることが決まっていても正式に退社するまでは責任を持って自分の仕事をやり遂げましょう。

【いつまでに退職届を出す?】考えるのはそれだけではない!退社までにやるべきこと!

退社までのやらなければいけないことは退職届を提出するだけではありません。

ここでは、退社までのやるべきことを紹介します。

引き継ぎ

後継者を決め、引き継ぎを行うために引き継ぎ一覧やマニュアルを作っておきましょう。

スムーズに引き継ぎを行うことができ、印象も良くなります。

保険・年金手続き

退社の際、年金・税金・雇用保険・健康保険などさまざまな手続きが必要になります。

手続き漏れがないように、会社の総務・労務担当に確認しておきましょう。

退社の際に必要になる書類は以下の通りです。
健康保険・社員証・社章:会社から借りているものは返却
年金手帳・雇用保険被保険者証:会社で補間している場合、退社するまでに受領
所得税:会社を辞めてから1ヶ月以内に源泉徴収票を受領
住民税:今後の支払い方法をチェック
雇用保険:辞める前までに雇用保険被保険者証を受領
健康保険:辞めた翌日以降に健康保険証を返還

社内外への挨拶

お世話になった方たちへ挨拶を行います。

メールで挨拶を済ませると失礼と思う方もいますので基本的には口頭で行いましょう。

口頭・メール以外に挨拶状でもOKです。

退職までにやるべきこと一覧

保険関係 会社関係 その他
健康保険証の返却

雇用保険被保険証の受領

年金手帳の受領

離職票の受領

国民年金手続き

失業給付金手続き

国民健康保険・健康保険任意継続手続き

業務の引き継ぎ

社員証・名刺の返却

社用携帯電話・パソコンなどの返却

有給休暇について確認

源泉徴収票の受領

退職所得の受給関連の申告書作成

転職活動

家族への報告・相談

貯蓄確認

クレジットカード作成

ローンの借り入れ

まとめ

これまで、退職届を提出するタイミングや注意点、書き方などを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

今回紹介したことをまとめると以下のようになります。
退職届を提出する相手は直属の上司
会社が合意してくれない場合は2週間前までに提出
繁忙期は避ける
社内外への挨拶はしっかり
円満に会社を辞めるために、しっかり引き継ぎを行ってこれまで紹介したポイントを抑えて退社しましょう。