暮らしのメディア

バイトを辞める理由は何と言えばいい?タテマエを使いこなして円滑に辞めよう!

「バイトを始めたけれど想像していたよりも仕事内容が辛い」「給料が安い」「人間関係がうまくいかない」など様々な理由からバイトを辞めたいと考えるのは、珍しいことではありません。店長もバイトやパートはいつか辞めるものだと想定しているので、よほど人手が足りていない時期でなければすんなりと辞められるはずです。

しかしそういった場合、必ず尋ねられるのが辞める理由。特に上記のような理由は受け入れられ難いので、正直に伝えると最悪の場合引き止められてしまい、思ったように退職できない可能性もあります。
そのため、バイトを辞めたい理由が「辛い」「仕事が覚えられない」などであれば正直には伝えず、タテマエを利用して穏便に辞めるのが良いでしょう。

そこで今回は、バイトを辞める際に使えるタテマエと正直に伝えた方が円滑に辞めることができる場合についてご紹介します。バイトを辞める理由が思いつかない方や、できるだけ円滑に辞めたいと考えている方は参考にしてみてください。

バイトを辞める理由として使えるタテマエ

バイトを辞める理由に本当のことを伝えるべきかどうかは、本当にケースバイケースです。正直に伝えることでトラブルの元になってしまう可能性さえあるので、状況を見極めてタテマエを利用するとよいでしょう。

ここからは「本当のことを伝えると怒られそう」「バイトを辞めたいけれど理由が思いつかない…」という方が使える“タテマエ”をご紹介します。このようなタテマエを利用して辞めたいと伝えれば、引き止められることも少なく、円滑に辞められる可能性が高いのでおすすめです。

「学業が忙しい」

学生であれば1番使いやすいのがこのタテマエ。学生の本業は学業ですから、バイト先の人も納得しやすい理由といえるでしょう。「単位を落としそう」「学業との両立ができない」など、明確な理由を伝えるとさらに効果的。
現在の学業が本人の未来に繋がるというのは周知の事実ですから、よほどブラックなバイト先でなければ、特に引き止められたり怒られることもなくすんなりと辞められるはずです。

「資格の勉強をしたい」

資格の勉強をするから辞めたいというのは、学生でなくても使えるタテマエのひとつです。実際フリーターや主婦の方が、資格を取るために時間が欲しいと考えることは珍しくありません。
ただし人手に困っているバイト先の場合、シフトを減らすのでもう少し続けてと引き止められる可能性もあります。どうしてもバイトを辞めたいのであれば、ここはハッキリと断るのが大切。気が弱い人は難しいかもしれませんが、1度辞めるタイミングを逃してしまうと次はもっと難易度が上がるので、強い意志を持って辞める旨を伝えましょう。

「部活・サークルに集中したい」

学生であれば部活やサークルに集中したいから辞めたいと伝えるのも良いでしょう。学生から「部活やサークルに専念したい」と言われればバイト先の人も納得しやすいので、実際に入部していなくても利用できるタテマエでもあります。
実際、部活やサークルとバイトを両立させることは難しいので、すんなり辞められる可能性が高いです。もし引き止められたとしても比較的断りやすいでしょう。

「家庭の事情」

辞める理由を「家庭の事情で…」と伝えるのもおすすめです。主婦だけでなくフリーターや学生でも使いやすいのがこのタテマエ。
実際に介護があるので辞めるという主婦や、親戚が経営しているお店を手伝うので辞めるという人はいます。家庭の事情を明確にする必要はありませんが、尋ねられる場合が多いのであらかじめ理由を考えておいた方が良いでしょう。

「親・学校に辞めろと言われている」

親や学校からバイトを辞めろと言われているというのは、学生や未成年であれば1番納得してもらいやすい理由です。成績が落ちている、バイトをしているのが学校にバレたなどは割とよくある話で、店長もある程度経験しているのですんなり辞められる可能性が高いでしょう。
ただし面接の際、学校の許可を得ているかと尋ねられている場合もあります。覚えていなければ、親に辞めろと言われたと伝えるのが無難です。

バイトを辞める理由として正直に伝えた方が良いものもある?

ここまではタテマエを利用して穏便に辞める方法を解説しましたが、反対に正直に言った方がすんなりとやめられる場合もあります。

どれもやむを得ない事情なので、店長や責任者に納得してもらいやすいのが特徴。このような事情であれば怖がらず、本当のことを伝えるのが1番です。

「引っ越し」

本当に引っ越す予定があり、引っ越し先からバイト先まで通えなくなってしまうのであればそれを正直に伝えるのが1番良いでしょう。引っ越しはどうしようもない理由なので、バイト先の人も納得してくれる可能性が高いです。人手が足りていないバイト先だとギリギリまで居てくれ、交通費を出すので通ってくれなどと言われるかもしれませんが、難しければ断っても構いません。

また引っ越しには大掛かりな準備がつきものです。これまでのシフト通りにバイトをしていると準備が疎かになる可能性もあります。引っ越しが原因で退職を考えている場合は、できるだけ早めに「辞める」と伝えることが大切です。

「親・自分の病気」

親や自分が病気になってしまい、バイトを辞めることになった場合も正直に伝えた方が納得してもらいやすいです。こちらも引っ越し同様やむを得ない理由なため、引き止められる可能性も低いでしょう。自分の病気が原因であれば、尚更正直に伝えておいた方が安心です。
家族の病気が原因でも立派な退職理由になるので、介助・看護する必要があると正直に伝えればすんなりとバイトを辞められます。

「就職活動」

高校3年生や大学3〜4年生であれば、就職活動で忙しくなります。就職活動に専念したいので辞める場合は、正直に伝えた方が理解が得られやすいでしょう。店長や社員も就職活動の経験者であり、大変さも熟知しているので引き止められることなく辞められるはずです。
「インターンシップに参加することになったので」や「就職活動に専念し、希望する会社に入りたい」などはっきりした理由があればさらに納得してもらいやすいでしょう。就活の時期になると店長からあらかじめどうするか聞かれる場合も多いので、早めに伝えておくのも1種の手です。

「受験勉強」

受験勉強がきっかけで辞めたいと考えている場合は、正直に伝える方がよいでしょう。就職活動と同様にその後の人生を左右する大切なイベントなため、バイト先の人からの理解も得られやすいです。

受験勉強は1分1秒を争うものですから、それをきっかけにバイトを辞めるのも珍しいことではありません。
そのため受験勉強が理由な場合、正直に伝えておけば穏便に送り出してもらえるはずです。

人間関係が理由でバイトを辞める場合は店長に相談してみるのもアリ

パート従業員や他のアルバイト店員など、特定の人との人間関係が原因で辞めたいと感じているなら店長に相談してみるのも良いでしょう。理解がある店長であれば、特定の人とシフトが被らないように調整してくれるかもしれません。

ただしこの手段が使えるのは店長との関係がうまくいっており、人柄が良いとわかっている場合のみです。店長が気難しい人であればあるほど交渉がうまくいかない可能性が高いので、タテマエを利用して退職する方が無難。仕事内容など他に不満を感じていないのであれば、1度相談してみるのもひとつの手です。

何度も繰り返しますが、これは店長との関係がうまくいっている場合のみ使える手です。1度在職することを決めると、再度「辞めたい」と言い出すのはむずかしくなるので、状況を見極めて退職するか在職し続けるか慎重に判断してください。

バイトを辞める際は1ヶ月前に理由とともに申し出を

法律上、退職希望日の2週間前までに連絡をすれば退職できるということになっています。仕事・人間関係が辛い場合はすぐにでもバイトを辞めたいと思うかもしれませんが、それはむずかしいでしょう。最低でも2週間は出勤する必要があることは頭に入れておいてください。

しかし飲食店などは2週間〜1ヶ月ごとにシフトが組まれることが多いので、すでに出勤日が決められている可能性が高く、希望日には辞められないこともあります。また店舗によっては、退職までの出勤期間が決められている場合もあるでしょう。

これは、退職手続きを行う期間なだけでなく、新しい人員を確保するための期間でもあります。バイトが1人辞めると新しい人員を獲得するために、面接や新しい店員の教育など手間がかかるもの。余裕をもって新人を採用できるよう、少なくとも1ヶ月前までには辞める旨を伝えておくことが大切です。

大きい会社であれば面接の際に渡される書類に、就業規則等細かく記されている場合が多いのでいつまでに伝える必要があるのか事前に確認しておきましょう。

まとめ

バイトを辞めたいと考える理由は、人間関係や仕事がキツイなど様々です。しかしそのまま伝えてしまうと関係を円滑に保ったまま、バイトを辞めることができないかもしれません。正直に伝えてしまうと関係が硬化してしまうような理由であれば、タテマエをうまく利用することも大切。
とはいえ、理由によっては正直に伝えた方がスムーズに辞められる場合もあります。引っ越しや就職活動など理解が得やすい理由であれば、その旨をはっきりと伝えた方が良いでしょう。
また理由によっては引き止められることもあるので、辞意が固いことをわかってもらえるように断固とした意志を持ってはっきりと伝えることが大切です。