これからフリーターで生きていきたいと考えている人はいろいろと不安なことがあるでしょう。さまざまなリスクが存在していて、厳しい状況に追い込まれる可能性があるからです。そこで、フリーターで生きていくためのポイントについてまとめました。
フリーターで生きていくことは不可能ではない
フリーターとして生きていくことは不可能ではない理由について説明します。
一生フリーターの人は存在する
現実にフリーターとして生涯ずっと生きてきたという人は存在します。フリーターが日本に登場したのは80年代のことであり、今ではフリーターのまま老後の暮らしに突入したという人は存在しているのです。そのため、フリーターで生きていくことを実践している人はたくさんいます。
年金をもらえる年齢まで生きられれば大丈夫
日本には年金制度が存在していて、毎月しっかりと年金を支払っていたのであれば、将来は年金を満額もらうことができます。また、フリーターであっても厚生年金に加入している人もいるため、そうなると年金の受給額は増えます。年金をもらえる年齢までとりあえず生きていくことができれば、フリーターでも問題なく人生を終えることができるでしょう。
いざとなればセーフティネットを頼ることができる
フリーターをしている人の中には、いざというときに仕事ができなくなるかもしれないと恐れている人がいるかもしれません。日本では働きたくても働けない人を救うためのセーフティネットが存在しています。生活保護や障害年金といった制度が存在しているのです。それらを活用することによって、フリーターとして仕事ができなくなっても路頭に迷うということはありません。
これからも人手不足が続くため仕事はある
基本的に日本は少子高齢化が進んでいて、その傾向はこれからさらにひどくなることが予想されています。少子高齢化だと働き手となる若い世代が減少していくため、これからあらゆる分野でさらに人手不足が続いていく可能性があります。そうなるとアルバイトの求人がたくさん増えてくるため、これからの時代に仕事探しに困るということはないでしょう。
フリーターで生きていくための心構え
実際にフリーターとして生きていく際にどういった心構えをしておくべきなのか説明します。
一生独身かもしれない
フリーターとして生きていくということは、一生独身のままでいることを覚悟しなければいけません。フリーターが結婚するのは基本的に困難だからです。結婚相手を見つけることができずに苦しんでいる人はたくさんいます。フリーターが結婚したとしても、家計を支えられるほどの収入を得ることができないため、プロポーズしても断られることが多いでしょう。
恋人ができないかもしれない
フリーターだと結婚できないだけではなく、恋人を作ることも難しくなるでしょう。フリーターと付き合うのが嫌だと考えている人は多いからです。フリーターは日々の生活だけでお金を使い切ってしまうため、余暇を楽しむ余裕がありません。デートをしたくてもお金が不足していてどこにも出かけることができないというケースが多いのです。また、フリーターは付き合う人の数も種類も限られていて、出会いが少ないというデメリットもあります。
家族や世間の目は冷たい
いつまでもフリーターを続けていると周りからの目が気になってしまうでしょう。家族や世間からの目はとても冷たいものです。フリーターのまま30代や40代になってしまうと白い目で見られる可能性があることを覚悟しておきましょう。
高収入は得られないと諦める
フリーターの仕事というのは、基本的に誰でもできるアルバイトやパートが中心となっています。昇給や昇進といったものとは無縁であり、若い頃から少しも収入が変わらないという状況が続きやすいです。そのため、フリーターとして生きていくならば、高収入を得ることはできないと諦めましょう。
働き続けないといけない
フリーターの人は収入が途絶えてしまうと生活がピンチになってしまいます。貯金があまりない人も多いため、働くことができないとすぐにお金がカツカツの状態になってしまうのです。病気や怪我をして働けなくなったときの補償もないため、大きな不安を抱えながら生活をすることになります。そのため、ずっと健康な状態で働き続ける必要があることを覚悟しておきましょう。
ギャンブルや投資に手を出さない
これからフリーターになるならば、ギャンブルや投資といったものには手を出さないようにしましょう。一攫千金をつい狙おうと思ってしまうケースが多いのですが、それでうまくいくほど世の中は甘くないのです。ギャンブルや投資というのはお金に余裕のある人がやるものであると理解しましょう。
フリーターで生きていくために必要なこと
実際にフリーターとして生きていくために必要なことは何なのか解説しましょう。
しっかりと貯金をする
フリーターはいつ収入が途絶えてしまうかわかりません。急に首を切られてしまうことがあります。会社が倒産してしまうリスクもあるでしょう。病気や怪我で働けなくなることもあります。そういったリスクに備えておくために貯金をしておくことは大切です。
フリーターは生活費を捻出するだけでも大変であり、貯金をする余裕のない人が多いでしょう。それでも、無駄を排除して少しずつ貯金をしていくことをおすすめします。最低でも3ヶ月分の生活費は確保しておいてください。そうすれば、首を切られても、次の仕事を探すまで生活することはできます。
専門スキルを磨く
フリーターだからといって自己啓発をおろそかにしていいわけではありません。フリーターだからこそ、何らかの専門スキルを磨くために努力することは大切です。しっかりと専門スキルを身につけておくことで、さまざまなことに対処できるようになります。専門スキルを持っていれば、それを生かして正社員に就職できる可能性もあります。
たとえば、何らかの国家資格を得ることを目標として毎日勉強しましょう。何か目標があれば、毎日の生活にハリをもたらすことができます。フリーターは目的なく働いているケースが多いため、専門スキルを目指すことは生きがいを見つけるためにも重要なことです。
コミュニケーションスキルを高める
どのような仕事でもコミュニケーションスキルは重要なものです。職場の人とすぐに打ち解けて仲良くなることができれば、アルバイトは楽しいものとなるでしょう。誰とでも仲良くなれるスキルはとても貴重なものであり、そうすればフリーターを楽しく続けやすくなります。コミュニケーションスキルが高いほど面接での印象がよくなり採用されやすくなるのもメリットです。
フリーターをしている人の中には、ずっと単純作業を続けていて、職場で誰とも会話をしていないような人がいます。そのような仕事を続けていると、コミュニケーションスキルは急速に低下してしまうでしょう。今の仕事を辞めて次の仕事を見つけるときに、きちんと他人とコミュニケーションを取ることができないと不利になります。日頃から他人と会話することを心がけましょう。
誰かと会話する機会が多ければ、それだけ精神は安定します。フリーターとして生きていくとストレスが溜まりやすいのですが、他人とコミュニケーションを積極的に取ることでストレス解消になるでしょう。
収入源を複数確保する
フリーターの人は収入源を複数確保しておくことが大切です。収入源が1つしかないと、その仕事が駄目になってしまうと途端に生活が破綻してしまいます。たとえば、アルバイトを複数掛け持ちすることをおすすめします。そうすれば、どちらかの仕事ができなくなったとしても、急に収入が途絶えてしまうという事態を避けることができるからです。できるだけいろいろな収入源を見つけておくことで、フリーターでも安定した生活ができます。
フリーターで生きていくことにこだわらない
フリーターで生きていくことは可能ですが、それにこだわり続けることはおすすめしません。その理由について詳しくみていきましょう。
一生フリーターでいるのはリスクがあることを知る
一生フリーターとして生きていくことにはさまざまなリスクがつきまといます。どこかで病気や怪我をしてしまうと、仕事を見つけることができなくなり、危機的な状況に陥るでしょう。急に首を切られてしまい、新しいアルバイトを見つけることができなくなって困ってしまう人もたくさんいます。
フリーターを一生続けていくことのメリットは基本的にありません。フリーターは不安定な立場であり、将来に関する何の保証もないからです。できることならば正社員の道を目指したほうがよいでしょう。フリーターと正社員とでは万が一のことが起きたときの安心が全然異なっているのです。
常に正社員の道を探るべき
一生フリーターで生きていこうと考えている人も、できれば常に正社員の道を探ることをおすすめします。フリーターというのはあくまでも正社員になるためのつなぎであると考えるべきです。正社員になる道はハードルが高く厳しいものだと認識している人が多いでしょう。それでも諦めることなく正社員の仕事を探すことが大切です。
30歳を超えても正社員になれるケースは少なくない
30歳を超えてフリーターをしている人の中には正社員になることを諦めてしまった人も少なくありません。しかし、実際には30歳を超えても正社員になれたという人は存在しているのです。30代や40代で初めて正社員になったという人はいます。そのため、いつまで経っても諦めずに正社員の道を目指すことをおすすめします。
まとめ
一生フリーターで生きていくことについて説明しました。フリーターで生涯を終える人は確かに存在します。しかし、それはけっして簡単なことではなく、基本的にメリットはありません。正社員になることができるならば、正社員として生きていくほうが安定した生活を送ることができるでしょう。