SAPIX小学部の特徴・評判をご紹介！大手塾ならではの強みは？

　現在、中学受験のバイブルと称されているのが高瀬志帆さん作の漫画「二月の勝者-絶対合格の教室-」です。ドラマ化もされたこの漫画は、関東圏の受験事情をリアルに表現しており、中学受験を考える親の間で受験に対する心構えの指南本となっています。今回紹介する「SAPIX小学部」は「二月の勝者」に出てくる塾のモデル校と評され、都内にも多数校舎を構える中学受験の定番塾です。本記事では、そんな「SAPIX」について、特徴や料金、気になる合格実績、最後には通学者や保護者の生の声などを紹介したいと思います。どうぞ最後までご覧になってください。

「SAPIX小学部」の基本情報と特徴をご紹介

　「SAPIX小学部」は首都圏や関西圏に校舎を構える中学受験の専門塾です。2023年2月時点で約6730人が在籍しており、校舎数も受験塾の中ではトップクラスの多さです。中学受験塾と言うと、幼い子どもにただ知識を詰め込ませるだけ、という印象を受けますが「SAPIX」では成長や個性に沿った真の学力を養わせることを指標に掲げています。学年ごとに異なったカリキュラムや、独自のテキストなど、生徒の学力を伸ばしつつやる気を保たせる学習システムが構築されています。加えて、公開模試や志望校対策別の特別講習も行っており、大手塾の強みを生かした幅広いサポートも魅力の一つです。公開模試に関しては、他塾の受験生も受けに来るほど規模が大きいもの。小学校中学年向きの「実力診断サピックスオープン」から、受験生を対象とした「志望校診断サピックスオープン」「志望校判定サピックスオープン」など、信頼度が高い模試を受けることができます。尚、模試の料金は月謝には含まれておらず、その都度支払う形となっています。特別講習については後ほど詳しく説明します。
　授業は、入塾の際に行われる学習テストや定期的な確認テストによってクラス分けがされ、少人数で授業を行うスタイルを取っています。習熟度別や志望校の偏差値別に授業が展開されるため、「授業についていけない」と感じることは少ないのがポイント。尚、授業も徹底した研修を積んだ講師が行うため、レベルの高い授業をどのクラスでも受けることができます！大学生の講師から、ベテラン講師までおしなべて質が高いのも魅力！
　加えて、親御さんが安心して子どもを塾に通わせることができるように防犯・防災対策を入念に行っています。具体的には、駅までの誘導や校舎での警備員の配置、出席確認の徹底などを対策しており、送り迎えが難しい親御さんも安心です。

「SAPIX小学部」の料金体系・授業料は？授業体系・コース別にご紹介

さ て、ここで気になってくるのは学費の問題ですよね。一般的に4年生から6年生まで塾に通わせた場合、200〜300万円と少なくないお金がかかる中学受験。ここからは「SAPIX小学部」の通常授業の学費について学年別にご紹介していきたいと思います。
　尚、講習以外の入塾に関しては、別途入室金が33000円かかります。

「SAPIX小学部」低学年料金

1〜3年生までの月謝は以下の通りになっています。

※加えて、地図帳や問題集代がかかります。

「SAPIX小学部」高学年料金

4〜6年生までの月謝は以下の通りになっています。

※関西校舎では、社会を選択しない場合料金が異なります。加えて教材費がかかります。

「SAPIX小学部」の夏期講習・冬期講習情報はこちら

　受験は夏の天王山、と呼ばれているように中学受験塾において長期休暇中の講習は当たり前。「SAPIX」も、弱点克服や直前演習に特化した講習を夏期講習、冬期講習、春期講習というラインナップで揃えています。その他、未就学児を対象とした「もうすぐいちねんせい」や小学3年生を対象とした「新4年生準備講座」、小学6年生を対象とした「GS特訓」（ゴールデンウィーク）、二学期の日曜日に行われる「難関校SS特訓」、最後の追い込みとなる「正月特訓」なども行われ、講習でも手厚く学力をサポートしております。
　

「SAPIX小学部」の夏期講習

　夏期講習は、学年によって異なる日数で行われています。カリキュラムとしては、今まで習った分野の復習や弱点補強などがメインとなっています。また、6年生は来る二学期に向けて志望校対策に備えた学習も行います。教科は、低学年が国語と算数、高学年は4教科です。　
　加えて、6年生には「夏期集中志望校錬成特訓」も開講されており、こちらは全5日を通して志望校別に集中特訓を行う講義となっています。夏の間もみっちり勉強する、これが中学受験の本懐であるのかもしれませんね。
　料金は以下のようになっています。

※中学受験対策の講習は小学4年生からです。
「夏期集中志望校錬成特訓」の料金は5日間で70400円となります。

「SAPIX小学部」の冬期講習

　冬期講習は3年生から設置されています。3、4年生は主に復習を扱い、5年生は入試につながる内容の演習、そして6年生は最後の総復習や演習を行います。冬休みは他の休暇に比べ短いですが、入試や新学年に近い大事な時期。6年生には「正月特訓」まで設置されており、休みなしで合格に向けて突き進みます！
　料金は以下の通りとなっています。

※「正月特訓」の料金は4日間で52000円

「SAPIX小学部」の評判・口コミ情報はこちら

　授業の質がとても高く、通う生徒のやる気も高い。そのため、感化され相互的に成績が伸びる。（本人）

　授業のレベルが高い。早い段階から入試対策を行うため、丁寧に学習を積むことができる。教師も小学校では教えてくれないような知識を教えてくれ、子どもにも人気。（保護者）

　先生は厳しい人もいるが、皆親身に生徒へ接してくれる。カリキュラムもボリュームがあり、短期間で一気に知識を吸収できる。（保護者）

　SAPIX独自のテキストが入試に特化しており、受験対策としては優秀。駅から近くアクセスが良く、人通りが多いため安心して通わせることができる（保護者）

　出された宿題をきちんとこなせば成績を伸ばすことができる。授業中の私語も少なく、集中した環境が整っている。帰宅の時間が他の塾に比べて早く、安心。（保護者）

　いかがだったでしょうか。どの口コミにも共通していたのは「授業や教師の質が高い」という点。やはり、培ってきたノウハウが他塾と一線を画しているのでしょう。また、「駅が近くて安心」という口コミも多く見られました。受験生と言えども小学生なので、子どもを通わせる親御さんにとっては安心要素ですよね。
「料金」に関する評判・口コミ
料金についての口コミも紹介します。

　他塾に比べてやや高い。しかし、授業の質を考えたら妥当。

　高い方ではある。その分テキストは充実している。

　講習にも料金が発生するため、全体的に高くはなる。だが、実際それ相応の価値はあるので不満はない。

　カリキュラムがボリューミーなため、それに応じて月謝は高くなる。

全体的に「高い」という意見が多く目立ちました。しかしその分「質が高いから許せる」というコメントも目立ち、金額相応の授業を行ってくれるそうです。これが、SAPIXが人気を集める理由の一つなのかもしれません。受験には覚悟が必要であるということを、金銭面から感じさせられました。

「SAPIX小学部」の合格実績はこちら

　ここからは、2023年度の合格実績を人数も含めて公式HPを基に紹介したいと思います。ここで紹介した以外にも様々な合格実績がありますので、気になった方は公式HPをチェックしてみてください。やはり天下の「SAPIX」。合格実績も桁違いですね…

「男子御三家」　　　　　　　　　「女子御三家」

・開成中学校　274名　　　　　　・桜蔭中学校　197名
・麻布中学校　197名　　　　　　・女子学院中学校　149名
・武蔵中学校　61名　　　　　　 ・雙葉中学校　51名

「新御三家　男子校」　　　　　　「新御三家　女子校」
・駒場東邦中学校　170名　　　　　・豊島岡女子学園中学校　283名
・海城中学校　304名　　　　　　　・鷗友学園女子中学校　114名
・巣鴨中学校　273名　　　　　　　・吉祥女子中学校　163名

「共学」
・渋谷教育学園幕張中学校　413名
・慶応義塾中等部　113名
・青山学院中等部　106名

「SAPIX小学部」のご紹介まとめ

　「中学受験最大手」の「SAPIX」。難関校にとても強く、上記のような多数の合格者を毎年輩出しています。それは偏に独自のカリキュラムやノウハウが長年蓄積されていた結果でしょう。漫画のモデルになるのも納得です。クラス分けシステムや講習のハードさなど厳しい面もありますが、その分質の高い授業を受けることができます。また、生徒自体のレベルも高く、共に切磋琢磨しながら勉強する環境が整っており、子どもたちはそこで学力と共に友情も築けるかも。気になった方は資料請求や入室テストの申し込みをしてみてはいかがでしょうか。いずれも、公式ＨＰから行うことができます。
　今回は中学受験塾「SAPIX小学部」を紹介しました。ここまでご覧いただき、ありがとうございました！

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